相模原のリフォーム会社がセレクトショップを開業!しかも取り扱うのは京都の名品ってどういうこと!?社長に聞いてみた

東京ウォーカー(全国版)

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今回ピックアップするのは、神奈川県相模原市にオープンしたばかりの京都の魅力を伝えるセレクトショップ「京マート」。運営するのは、内外装・マンション大規模修繕・リフォーム事業を主軸としている株式会社 開成だ。

相模原にありながら京都がテーマ、しかも建設業の会社が経営するお店、と思わず頭の中に「?」が。しかも、取り扱うのは京都のお茶やお漬け物、さらには伝統工芸品と名品ばかり。株式会社 開成の代表取締役、古舘祐行さんに話をうかがいながら、京づくしのお店の謎を探る。

京都のよい品を集めたセレクトショップ「京マート」は、株式会社 開成の本社に併設されている

【写真】白い暖簾と京漬物ののぼり旗が目印


相模原なのに、なぜ京都?地元に京都の魅力を伝えたいと思ったワケ

あらためて「京マート」について紹介していこう。お店の最寄り駅は、小田急線の相模大野駅とJR横浜線の古淵駅。いずれも歩いて30分ほどかかり、決してよい立地とは言い難い。

それもそのはず。「京マート」は開成の本社に併設されているのである。相模原市や近隣の町田市、座間市、そして厚木市を中心にリフォームや外壁塗装を手がける開成は、地域に根ざした運営にこだわっている。

都心のベッドタウンとして栄えたこのエリアにも高齢化の波は押し寄せている。遠出ができなくなってしまった世代も少なくない。国内外でも有数の観光地・京都の空気感を感じられる「京マート」の存在は、近隣地域の息抜きの場としても機能する。

「店舗では、“本日のお茶”をふるまっています。ホッとひと息つきながら、清水焼や伝統工芸品を実際に見て、触って、感じていただけたらうれしいです」

「商品を気軽に手に取って見てほしい」と古舘さん


とはいえ、なぜ相模原の地で“京都”のセレクトショップなのか。何かゆかりがあるのだろうか。

「弊社の主軸でもあるリフォーム事業の一環として、京都を訪れる機会がありまして。清水寺、金閣寺、銀閣寺、二条城などなど、歴史ある京都の建造物に強く感銘を受けました。そうして京都へたびたび足を運んでいくうちに、この地の文化や伝統に心を寄せる方々との出会いがあったんです。京都の素晴らしさを伝えたいという思いが湧き上がり、『京マート』のオープンにいたりました」

つまり、無類の京都好きな社長の古舘さんの京都愛が炸裂した結果、相模原に小さな京都が誕生したというわけだ。

緑茶発祥の地、京都府宇治田原町の老舗「大正園茶舗」の茶葉も取り扱う


手仕事がひかる商品ラインナップを支えた“目利きのバイヤー”の正体とは

お店に並ぶのはどれも気の利いた商品ばかりだ。

100年以上の歴史を持つ大正園茶舗のお茶をはじめ、伝統工芸士・三宅誠己さんが手がけるブランド「NOB MIYAKE」の金彩体験セット、さらには旬の京野菜にこだわった京漬け物の名店「富川」の漬け物に、愛らしい清水焼の小物などなど、どれをとっても目利きの品ばかり。これは、京都に精通した目利きのバイヤーがいるに違いない。

「いえいえ、私が実際にこの目で見て、直感でいいと思った力のある商品を、直接交渉のうえで買い付けているんですよ。当初は商品の開拓も交渉も、困難を極めました。何度も足を運び、信頼関係を築いた結果が現在のラインナップに反映されています」

「不思議なことに、いい商品は人をつなげてくれるんですよね。こうして人脈が広がり、なかなか取り扱えないような商品も紹介してもらえるようになったんです。本当に、出会いに恵まれたなとしみじみ感じます」

筋金入りの京都好きがセレクトしているだけに、土産店で手に入るようなベタな品は見当たらない。手仕事により作り上げられたものが多く、その交渉が容易でなかったことは想像に難くない。古舘さんの人柄と熱意あってこそのラインナップだが、本人はあくまでも「いい商品のおかげ」と控えめだ。

手作業ゆえの色味や模様の違いが魅力的な、清水焼の「青荻丸ぐい呑」

「NOB MIYAKE/金彩体験キット」の完成イメージ。自分自身で金箔を貼ることができる

「三毛猫箸置き」は、清水焼の箸置き5個のセット。愛嬌抜群の猫がかわいい


実店舗に加えてオンラインストアも運営しているのには理由があって……

「京マート」は実店舗のほかに、オンラインストアも運営する。店舗とオンラインの違いをどのように打ち出しているのだろう。

「当初は実店舗のみでスタートしましたが、足を痛めて外出できないお客様や遠方の方からのリクエストを受けまして、オンラインストアのオープンに踏み切りました。どちらも『京マート』を通じて京都を感じていただきたい一心で運営していますが、店舗では季節限定品やオンラインで取り扱っていない商品も多数取り揃えており、実際に手に取って見ていただけます」

どちらかというと実店舗の運営に力を入れているもよう。京都に足繁く通い、いいものをその目で確かめ、顔と顔を合わせてバイイングを実現してきた社長だけに、人と人との交流を大事にしたいのかもしれない。

「大正園茶舗」の「特別煎茶ティーバッグ」、「粉末緑茶」、「宇治抹茶」。おしゃれなパッケージも目を引く

創業50年の漬け物屋「京つけもの富川」のお漬け物


京都には気軽に行けない関東勢も、相模原なら都心から1時間半程度で到着できる。運よく社長の古舘さんに会えれば、京都話で盛り上がれるはず……!

まずはオンラインストアで品ぞろえをチェックして、一度は店舗に出かけてみたい。きっと「いい商品」が新たな出会いを生み出してくれるはずだ。

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