コンビニには毎日多くの客が出入りする。その大半が普通のお客様で、よいお客様も圧倒的に多いのだが、必ず一定数は変な客が存在する。そんな一風変わった客を漫画化したのは、アラフォー主婦のナミさん。絵日記ブログ『ナミの「まぁ、いっか」絵日記』の「コンビニで働いていた時の話」のなかで登場する。
5歳上の会社員の夫と、2人の小学生の子どもと暮らすアラフォー主婦のナミさんは、結婚を機に専業主婦となったが一念発起し、コンビニでパートを始めてワーママデビューを果たした。妊娠中から家にこもって家族以外とはしゃべらない生活が続いていたため、外に出て人と話せる接客業を楽しく感じていた。しかし、変な客も訪れるもので、ある日、タダで食べ物をせがむ若い男性がレジを訪れた。
最初はやんわりお断りしていたものの、「なんでもいいですよ」「捨てるような食べ物とかないですか?」と食い下がってくる。きっぱりお断りしても「本当に本当に本当になにもないですか?」としつこかったので、きつめに「お渡しできるものはありません!」と断るとあきらめて退店した。
「やっと帰ってくれた…」とホッとしたのも束の間、1時間後にまた若い男性が訪れた。しかも隣に常連客のおじいさんを連れて…!!一体これは…?作者のナミさんに話を聞いてみた。
――衝撃的な話ですが、どんな男性でしたか?
見た目はいたって普通で…。ただ、もし私が店員ではなくただの通行人で、こんなにお願いをされていたとしたら、お金を渡してもいいかも…と思うくらいしつこかったです。
――イレギュラー案件すぎて接客対応は苦労したのではないでしょうか?
はい。そのときは店長もいなくて…!本当にお腹がぺこぺこにすいているんだとしたら、かわいそうだと思いましたが、たとえ廃棄品でも私の一存で無料配布はできません…。そして、かわいそうだと思う反面、あまりにもしつこいのでちょっと怖くもなりました。コンビニ強盗などの怖いニュースを見かけるので、このお客様が怒ったら怖いな…と思いながら対応しました。
――1時間後におじいさんを連れてきたようですが、この若い男性とおじいさんは顔見知りだったのでしょうか?
いえ、違うと思います。おじいさんはコンビニの常連さんでよく私ともお話をします。おじいさんはコンビニのまわりがお散歩コースだったので偶然つかまってしまったようです。
――おじいさんはどんな感じでしたか?
「これも、それも、いいですか?」とおじいさんに聞きながらおねだりをしていて、おじいさんはただお金を支払っていました。おじいさんが全く嫌がってる素振りがなかったので、私も「ちょっと!そういうのはダメですよ!」とか言えず…。どうしたらよかったのかな…と今でもよく思い返す出来事です。
ほかにもコンビニを訪れる変わったお客様やイヤミなお客様のエピソードも漫画化しているナミさん。『ナミの「まぁ、いっか」絵日記』には、「コンビニで働いていた時の話」のほかにも、“子育てあるある”や日々の料理や趣味のことなど、子育て中のママには共感できる内容がズラリ!ナミさん曰く、「できるだけ毎日更新を目指しながらマイペースに更新しています」とのことなので、子育て中の人はぜひのぞいてみて!
画像提供:ナミ