50歳以上の現年収の平均は?転職市場におけるシニア向け求人・雇用実態を解説

東京ウォーカー(全国版)

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昨今では、15歳から64歳までが該当する生産年齢人口が減少傾向にあり、2050年には2021年と比較して30%弱減少するといわれている。また、年金受給年齢の引き上げや高年齢者雇用安定法の改定により、できるだけ長く働きたいという人も多いのではないだろうか。そこで、株式会社MS-Japanが運営する管理部門・士業の総合転職サービス「MS Career(エムエスキャリア)」は、50歳以上を転職市場におけるシニア層と定義し、同社が提供する人材紹介サービス「MS Agent」の昨年分の求人・転職希望者データを元に、「シニア向け求人・雇用実態の傾向」について発表した。

2023年版シニア向け求人・雇用実態を解説


求人の想定年収の平均は735万円。転職希望者の現年収の平均は?

シニア向け求人の想定年収の平均は735万円で、割合としては「600~799万円」が最も多く、全体の39.4%を占めている。一方で、50歳以上の転職希望者の現年収の平均は738万円と求人の想定年収の平均とほぼ同じで、どの金額帯も15~22%と割合に大きな偏りはなかった。

求人の想定年収

【図を見る】転職希望者の現年収


求人が最も多い業種はIT・通信全般、転職希望者が最も多い業種は?

シニア向け求人で最も多く募集しているのは「IT・通信全般」の20.4%で、「サービス全般」「製造全般」が続く結果となった。「IT・通信全般」は事業拡大のスピードが速く、IPO準備企業が比較的多い。その際に、経理でいうと制度会計などの豊富な知識が必要になるため、求人数が多いと考えられる。また、50歳以上の転職希望者の経験業種において最も多かったのは、「製造全般」の14.7%で、「金融全般」「流通・小売り全般」が続いている。

転職希望者の経験業種(上位10業種のみ)


シニア向け求人の7割以上がマネジメント経験あり

「マネジメント業務あり(入社後すぐ)」と「マネジメント業務あり(前提)」を合わせると、全体の7割以上を占めていた。経験豊富なシニア層に、今までのノウハウを活かしてマネジメント業務を任せたい傾向があると考えられる。

マネジメント業務の有無


本調査では、他にも「シニア向け求人と転職希望者の職種」「資格している資格」など、計5項目に渡る調査結果を掲載している。これからのキャリアを考える上で役立ててみてはいかがだろうか。

【調査概要】
2022年に人材紹介サービス「MS Agent」に登録のあった50代以上の転職希望者
2022年に人材紹介サービス「MS Agent」に登録のあったシニア向けの求人
調査主体:株式会社MS-Japan

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