夜のスマホ習慣を「見る」から「聴く」へ。睡眠時間帯のオーディオブックの利用傾向を発表

東京ウォーカー(全国版)

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オーディオブック書籍ラインナップ数で日本一(※1)の「audiobook.jp」を運営する株式会社オトバンクは、9月3日の「秋の睡眠の日(※2)」にちなんで、睡眠時間帯のオーディオブックの利用傾向に関する調査結果を発表した。日本人の睡眠時間は世界に比べて低いという結果がでており、近年「スリープテック」が注目され良質な睡眠を科学的に解決する動きも活発となっている。本調査では、生活スタイルが多様化するなかで、睡眠時間帯における「audiobook.jp」の利用傾向やよく聴かれている作品を紹介する。


※1)日本マーケティングリサーチ機構2022年11月調べ。日本語オーディオブック書籍ラインナップ数調査。
※2)「睡眠の日」は、睡眠についての正しい知識の普及と国民の健康増進への寄与を目的に、睡眠健康推進機構が日本睡眠学会との協力によって制定。3月18日を「春の睡眠の日」、9月3日を「秋の睡眠の日」と定めている。

日本最大級のオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」にて調査


【調査概要】
調査期間:2023年1月1日~7月31日
調査機関:同社調査
調査対象:「audiobook.jp」ユーザー
調査方法(集計方法、算出方法): 

(1)オーディオブックの利用時間利用傾向(全ユーザー):
調査期間中、下記の特定時間帯(※)にオーディオブックを再生したユーザー(再生ユーザー)における、特定時間帯の「平均再生時間(分)」(1人1日あたり)を算出。
(※)特定時間帯 A:睡眠のゴールデンタイム(22:00~2:00)、B:深夜時間(23:00~5:00)

(2)時間帯における再生割合:
(1)で算出した特定時間帯の「平均再生時間(分)」を「特定時間帯(分)」で割って算出。

(3)よく聴かれているオーディオブック作品:
調査期間中、特定時間帯にオーディオブックを再生したユーザーがよく聴いている上位作品をピックアップし紹介。

調査の背景

9月3日は「秋の睡眠の日」、またその前後1週間(8月27日~9月10日)は「秋の睡眠健康週間」と定められている。日本人の睡眠時間は、世界に比べて少ない結果がでており、スマートフォンの普及によって就寝前にスマホを操作する「寝る前スマホ」による睡眠の質の低下も指摘されている。近年では「スリープテック」が注目され、AIやITなどの技術を使って睡眠改善を目的とした製品やサービスを提供する企業が増えてきた。読書のITツールのひとつとして、オーディオブック配信サービスを提供する「audiobook.jp」では、「睡眠」に関連するオーディオブック作品を多数配信していることから、睡眠のゴールデンタイムと言われる22:00~2:00、睡眠時間に入る23:00~5:00の時間帯での利用時間やどのような作品が聴かれているのか調査した。

調査結果は…

(1)オーディオブックの利用時間
A:睡眠のゴールデンタイム(22:00~2:00)オーディオブックの平均再生時間は54分
B:深夜時間(23:00~5:00)オーディオブックの平均再生時間は64分

(2)時間帯における再生割合
再生ユーザーのA・Bの時間帯あたりの再生割合を比較するとAの時間帯のほうが長く再生されやすい。
A:睡眠のゴールデンタイム(22:00~2:00)再生ユーザーの時間帯あたりの再生割合:22.7%
B:深夜時間(23:00~5:00)再生ユーザーの時間帯あたりの再生割合:17.7%

(3)よく聴かれているオーディオブック作品(AとBの時間帯ともに共通)
・「実用」入眠を促すオーディオブック作品
・「語学」記憶の定着に適した寝る前に暗記タイム
・「ビジネス・自己啓発」名著作品が集結

寝る前に「耳勉強法」を取り入れた語学学習や、快適な睡眠を促すオーディオブックが人気

(1)オーディオブックの利用時間
睡眠のゴールデンタイムと言われる22:00~2:00では平均54分間、深夜時間23:00~5:00では平均64分、オーディオブックが聴かれている。仕事や家事もひと段落というこの時間帯では、意外にも平均54分と約1時間オーディオブックを聴いている結果となった。目を使わないのでリラックスタイムや学びの時間にオーディオブックが利用されていると考えられる。

【図を見る】1人あたりのオーディオブックの平均再生時間は?


(2)時間帯における再生割合
22:00~2:00(4時間)と深夜時間23:00~5:00(6時間)で再生割合を比較すると、22:00~2:00(4時間)の時間帯のほうが長く再生されやすい結果に。本格的な入眠前にオーディオブックが利用されていることがわかる。

時間帯における再生割合


(3)よく聴かれているオーディオブック作品
22:00~2:00、23:00~5:00の共通で聴かれているジャンルは「実用」「語学」「ビジネス・自己啓発」だった。スマホを「見る」から「聴く」に変えることで、入眠前のおともにオーディオブックや、記憶の定着に最適な寝る前の時間帯を活用した語学勉強で利用されていることが推測される。

■実用

『自律神経の名医がつくった ぐっすり眠るためのCDブック』
著者:小林弘幸
出版社:アスコム
ナレーター:河村梨恵
※この音声は眠りを促します。運転中や勉強・仕事中など、眠ってはならない場面で聞くことはお控えください。

『自律神経の名医がつくった ぐっすり眠るためのCDブック』


『脳疲労が消える 最高の休息法[CDブック]【付属音源】』
著者:久賀谷亮
出版社:ダイヤモンド社
ナレーター:ワクオタカフミ

『脳疲労が消える 最高の休息法[CDブック]【付属音源】』


■語学

『スピードラーニング英語 聴き放題 初級』
著者:株式会社エスプリライン
ナレーター:株式会社エスプリライン

『スピードラーニング英語 聴き放題 初級』


『システム英単語〈5訂版〉フルセット全章』
著者:霜康司、刀祢雅彦
出版社:駿台文庫
ナレーター:アン・スレーター、ハワード・コルフィールド、リン・ホブデイ、ビル・ベンフィールド、尾身美詞、亀田佳明

『システム英単語〈5訂版〉フルセット全章』


■自己啓発・ビジネス

『聴く日経』
著者:ラジオNIKKEI
ナレーター:ラジオNIKKEIアナウンサー

『聴く日経』


『夢をかなえるゾウ1』
著者:水野敬也
出版社:文響社
ナレーター:影平隆一、大川透,浅科准平、仲みのり、高槻陽一

『夢をかなえるゾウ1』


■スリープタイマー機能の活用
「audiobook.jp」には、スリープタイマー機能がある。5分、10分、20分と、10分以降は10分刻みで最長60分まで選択ができ、「チャプターの終わり」という章の区切りで設定することが可能。それぞれの睡眠スタイルに合わせて、睡眠時間帯のオーディオブックを楽しむことができる。

また、作業療法士の菅原洋平さんは、入眠前の習慣と睡眠について以下のように述べている。心当たりのある人はぜひ参考にしてみて。

「眠る前に、ベッドで横になってスマートフォンを見ると、睡眠の質が低下してしまいます。これは画面を見ることや予想外の情報に脳が反応することで心拍数が高まってしまうことが要因です。朝起きたときに『疲れがとれない』『体がだるい』と感じることはありませんか?質の良い睡眠の条件は睡眠中の心拍数が低いことです。心拍数を上げて眠ってしまえば、睡眠の質は低下してしまうのです」

「眠る時間になっても眠気を感じずに、時間を持て余してしまうならば、使う感覚を、視覚から聴覚に変えてみてはいかがでしょうか。1度にたくさんの情報を得る視覚情報に比べて、順番に情報を得ていく聴覚情報ではそれほど心拍数は上昇しません。オーディオブックを利用すれば、過度に脳を刺激することなく、有益な情報の取得や学習をすることができます。オーディオブックを利用しながら睡眠の質を確保するポイントがあります。それはベッドの外で聞くことです。脳は、場所と行為をセットで記憶する仕組みです。ベッドの外で情報を得て、眠くなったら『今日はここまで』にして、何も持たずにベッドに入り、脳に『ベッドは眠る場所』と覚え込ませましょう」

菅原洋平さん

■菅原洋平さんPROFILE
作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

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