ドラえもんの“鈴”をイメージした和スイーツ「東京鈴もなか」が登場。商品開発に2年かけた和菓子屋の想い

株式会社香炉庵は2023年9月3日より、「ドラえもん 東京鈴もなか」をグランスタ東京店で限定販売している。

香炉庵の人気和菓子「東京鈴もなか」から、サンリオがデザインするドラえもん「I'm Doraemon」バージョンが登場。国民的キャラクター、ドラえもんの鈴をイメージした和スイーツが誕生した。ドラえもんの誕生日である9月3日に、もっと身近に和スイーツに親しんでほしいという想いから、JR東京駅構内B1改札内(グランスタ東京 銀の鈴エリア)で販売がスタートしている。

開発の経緯は？

香炉庵は、2004年に横浜元町で創業してから、和菓子本来の伝統的な味を生かしつつ、横浜元町のエッセンスを加えた、独創性の高い和菓子を作り続けてきた。その一方で、昨今、和菓子業界の衰退や和スイーツ離れが進み、さらにコロナ禍を経験し、家族との触れ合いや楽しいひとときが生まれる機会をつくりたいという想いが募ったのだという。

商品開発までに費やした期間は約2年。一番開発に苦労したところは、ドラえもんをイメージしたもなかの味。何度も試作を重ねることでようやくたどり着いたという香炉庵初の「こし餡とバター餅」を味わおう。

「ドラえもん 東京鈴もなか」の特徴は？

ドラえもんの象徴的な鈴を再現するため、鈴型のもなか皮には鮮やかな黄色を採用。味は、香炉庵初のバター求肥もちと、「東京鈴もなか」特製のこし餡。老若男女が楽しめる、どこか懐かしく優しい味に仕上がっている。見た目がかわいらしいひと口サイズなのも特徴だ。

今回の商品について、担当者に話を聞いてみた。

「(『ドラえもん 東京鈴もなか』発売の狙い、ターゲットは？)今回は、特に幼少期にドラえもんの世界を夢見たファンの方をターゲットにしています。サンリオがデザインするドラえもん『I’m Doraemon』は、オシャレでセンスのある多種多様なデザインです。大人から大人へ、大人からお子様へのプレゼントなど、あらゆるシチュエーションを想定したパッケージに仕上げています」

「(『ドラえもん 東京鈴もなか』のイチオシポイントは？)ドラえもんの象徴的な鈴型を再現した点です。鮮やかな色合いや立体感があることで、ドラえもんとの親近感と共感性を持っていただけると思っています」

「(『ドラえもん 東京鈴もなか』のアイデアはどのようにして生まれた？)東京みやげ菓子として人気の『東京鈴もなか』を販売してから、お客様より『ドラえもんの鈴』に似ているとお声を多くいただいていました。そんななか、とある縁からサンリオ様とのお取り組みが始まったことで実現しました」

「(食感や味わいの特徴は？)もなかの皮は香ばしさと食感を残しながらもあっさりと、甘さ控えめのこし餡とバターを練り込んだ求肥もちはどこか懐かしく優しい味わいとなっています。和スイーツを多くの方に楽しんでもらえるよう、試作を何度も繰り返し、ようやくたどり着いたもなか菓子です。和スイーツが苦手な方にも味わえるものとして工夫しました」

「(昨今の『和菓子業界の衰退や和スイーツ離れ』というのは、どのようなところで感じる？対策として、重要なキーワードは？)ひな祭り、端午の節句など日本の五節句と言われる季節の行事や伝統行事ごとに和菓子が使われますが、日本の文化や風俗、生活様式の変化などにより和菓子を食べる風習が減少していると感じます。洋菓子店やコンビニ店の増加により和スイーツ離れが深刻化しており、また最近は地方の老舗和菓子店の廃業が相次いでいます。特に地域密着型の老舗和菓子店は、人口減少が影響しているかもしれません。このような環境下のもと、和菓子の復活対策として、和文化と伝統の継承活動、洋菓子に負けない技術力の革新、おいしさと魅力のある商品開発力が重要なキーワードになるかと思います」

「(ユーザーへのメッセージは？)今まであんこが苦手な方や、まだもなかを食べたことがない方に、ぜひ『ドラえもん 東京鈴もなか』を食べてほしいと思います。和スイーツのおいしさや楽しさを体験していただき、ご友人やご家族と一緒にほっこりするひとときをつくっていただきたいです」

商品概要

商品名：ドラえもん 東京鈴もなか
内容量：2袋(1袋2玉入り)
販売価格：700円
販売期間】2023年9月3日～ ※1日あたり数量限定販売
アレルギー：卵・乳成分・大豆
取扱店：JR東京駅構内B1改札内 グランスタ東京 銀の鈴エリア
オンラインショップでの販売は10月以降に予定

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