⽇本ラグビーの聖地、下鴨神社・雑太社にオリジナル御朱印が登場。世界遺産とラグビーが芸術と融合!

東京ウォーカー(全国版)

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京都の世界遺産「下鴨神社」内の雑太社(さわたしゃ)で2023年9月8日より、ラグビーのイラストが描かれたオリジナル御朱印の授与が始まった。同日に開幕したラグビーワールドカップ2023を記念したもので、元日本代表主将の菊谷崇さんが監修し、世界的墨絵アーティストの茂本ヒデキチさんがイラストを手がけた。
※下鴨神社は「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」の通称

ラグビーの神様ともいわれる、京都の世界遺産「下鴨神社」

【写真】御朱印に採⽤された茂本ヒデキチさんによる作品の⼀部


雑太社は1910年、下鴨神社鎮守の森「糺の森」で京都大学の前身である第三高等学校の学生30人余が蹴球(ラグビー)を行い、ラグビーの第一蹴の地とされた。その歴史的瞬間は「第一蹴の碑」として刻まれ、その意義は時を超えて受け継がれてきた。しかし、1945年には社殿が解体され、その面影は「第一蹴の碑」にのみ残った。2017年、御遷宮記念事業の一環として雑太社は再興され、日本で開催されたラグビーワールドカップ2019の際には各国の関係者が集まり、蹴鞠の奉納が行われ、世界中のラグビー関係者にその歴史を伝える聖地として認知された。これにより、下鴨神社と雑太社は日本ラグビーの聖地として広く知られるようになる。

「第一蹴の碑」として刻まれ、時を超えて受け継がれてきた

再興され⽇本ラグビーの聖地とされた「雑太社」

2019年の日本でのラグビーワールドカップの際には、蹴鞠の奉納が行われた


ラグビー元日本代表の菊谷崇さんは、ラグビーワールドカップ2011で日本代表主将を務めた後、スポーツを通じて道徳や歴史文化を結びつけた人間形成に情熱を傾けている。2017年の雑太社の再興の際には、ラグビー第一蹴の地顕彰会の会長も務める大阪体育大学の恩師である坂田好弘さんとともに再興の祭典に参加し、ラグビーの歴史と文化に向き合ってきた。一方、世界的墨絵アーティストである茂本ヒデキチさんは、世界各国でのライブペイントパフォーマンスや歴代のオリンピック関連など、多くのスポーツ競技を墨絵で表現し、その作品は世界中で高く評価されている。日本で開催されたラグビーワールドカップ2019の際、菊谷さんとの共通の理念である「日本らしいラグビーの表現」を共有し、ニュージーランド代表やオーストラリア代表を前にパフォーマンスを披露した。このような背景から、菊谷さんが御朱印企画の発起人となり、その思いに下鴨神社が応える形で、雑太社に歴史、スポーツ、文化が融合する形の御朱印が誕生することになった。

菊⾕崇さん(左)と茂本ヒデキチさん(右)※2019年撮影


御朱印のこだわり

オリジナル御朱印は、菊谷 崇さんの監修を受け、世界的墨絵アーティストの茂本ヒデキチさんがラグビーの魅力的な墨絵で描き上げている。従来のラグビーイラストでは見られない、ポジションごとの個性的なシーンが躍動感あふれる筆致で表現されている。菊谷さんのアドバイスを受け、茂本さんは選手たちが最も輝く瞬間を追求したという。例えば、「1番」のポジションでは、スクラムを組む選手たちの迫力溢れる姿が描かれており、さらに選手同士の連携を強調するため、支える選手が左手でパンツを少し下げる細部も捉えられている。また、各デザインには、ポジションを示す数字が隠し文字として配されており、参拝者に楽しい発見をもたらしてくれる。

細部にもこだわりが


今回の企画について、以下のコメントが寄せられている。

「ラグビーは、単なるスポーツ以上の価値を持つものとして、文化間での交流や理解を促進する力を持っています。その本質は、個々の選手が異なるバックグラウンドや経験を持ちながらも、共通の目標を追求する姿勢に根ざしているからだと思います。2017年の雑太社の再興から下鴨神社と雑太社は日本ラグビーの聖地になりつつあります。その場所でラグビーワールドカップ2023の年に芸術とラグビーが新たな価値を創造する。そのお手伝いができることに感謝しております。この御朱印を手にされる方々が、日本のラグビーと芸術が交わる新たなる価値と感動を感じてくれることを心より願っています」(菊谷崇さん)

「ラグビーのエネルギーと芸術の魔法を一つにして、感動を生み出すことができるのは素晴らしいことです。このオリジナル御朱印が、多くの方々にとって特別な瞬間となり、記念に残るものとなることを願っています。そして、ラグビーが持つ力強さや美しさを、墨絵を通じて表現できたことを誇りに思っています」(茂本ヒデキチさん)

「日本ラグビーの歴史と芸術が交わるこの素晴らしい企画に心から感謝申し上げます。雑太社は多くの方々に愛される聖地として、今回のオリジナル御朱印が新たな輝きを加えることを楽しみにしております」(下鴨神社 宮司 新木直人さん)

下鴨神社 宮司 新木直人さん


ラグビーワールドカップ開幕で盛り上がるなか、日本ラグビー聖地の新御朱印にも注目が集まる。

【御朱印のお渡しについて】
ポジション:「背番号1番」フォワード / フロントロー
      「背番号12番」バックス / スリークオーターバックス
初穂料:1000円
お渡し場所:下鴨神社内 雑太社(第一蹴の地石碑)

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