“産地直送を超える”？全国の空港から最速24時間で採れたての食材を届ける「きょう着く空便」で感動体験

2023年10月1日

東京ウォーカー（全国版）

生鮮・加工品のECサイトを展開する株式会社食文化が運営する豊洲市場ドットコムは、「豊洲きょう着く便」から派生した新サービス「きょう着く空便ソラビン」(以下、「きょう着く空便」)を2023年8月よりスタートした。このサービスは、全国の空港から最速24時間で、採れたての鮮度抜群の食材を届けることができる。

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採れたての新鮮食材をお届け！「きょう着く空便」

全国の空港から最速24時間で、採れたて、作りたての食材を届ける「きょう着く空便」。バイヤーが全国各地を取材するなかで巡り合った、産地の採れたて、作りたての食材のおいしさや感動をもっと多くの人に知ってもらいたいという想いから企画された。

スピード輸送が可能にする感動体験

旅客機の貨物スペースを活用した航空のスピード輸送により、全国の生産者のこだわりの食材が最高鮮度のままお取り寄せできる本サービス。自慢の一品を首都圏の消費者にも新鮮な状態で届けたいという熱い想いを持った全国の生産者が、空輸のスピード輸送を活用している。

たとえば、早朝に水揚げした魚介類を最寄りの飛行場に納品すると、食材は旅客機の貨物スペースに載せられ午前中に羽田空港に到着。その後、豊洲市場に納品され、出荷作業に入るという流れ。

通常なら、宅配便を利用すると1～2日かかるところ、関東(山梨県を含めた1都7県)に住む人であれば「当日配送サービス」も利用可能。当日配送を利用することで、最速で飛行場に納品後、24時間以内に手元に届くことになる。もちろん、関東以外のエリアに住む人や当日配送を利用しない人でも、抜群の鮮度で届くことは間違いない。

「きょう着く空便」エリアマップ
「きょう着く空便」候補となる空港の例は以下の7つ。
①高松空港(香川)
②小松空港(石川)
③米子空港(鳥取)
④福岡空港(福岡)
⑤庄内空港(山形)
⑥富山空港(富山)
⑦新千歳空港(北海道)

「きょう着く空便」の第一弾では、香川県の高松空港から朝どれ鮮魚ボックスが届けられ、エラが赤々とし、目が輝く活きのいい魚は、利用者からも好評だったという。

「第一次産業を元気にしたい」

今回の新サービスについて、担当者に話を聞いた。

ーー「きょう着く空便」を開始した意図や目的を教えてください。
量販店や一般的な通販にはない、まるで産地で味わうような鮮度と感動を届けるのが狙いです。

もともとは2021年2月にスタートした「豊洲きょう着く便」が始まりです。豊洲市場に入荷したばかりの鮮魚や青果を、入荷したその日のうちに届けるサービスです。

時は物流革命の真っ只中、ラストワンマイルがあちこちで台頭するなか、弊社もさらなる鮮度を追求することとなりました。ここに新たに加わったのが「きょう着く空便」です。「豊洲きょう着く便」よりも、産地から消費者に届くまでの日数をさらに約1日前倒しすることができます。ANAから誕生した株式会社日本産直空輸とコラボし、地方から飛ぶ早朝の便に荷物を載せて羽田に着荷させ、現在のフローとドッキングすることで実現させました。

ーー「きょう着く空便」のイチオシポイントを教えてください。
圧倒的鮮度です。鮮度がいいことによる、これまで体感できなかった価値を届けてまいります。

ーー「きょう着く空便」のアイデアはどのようにして生まれましたか？
扱いの難しい一般入手困難の領域を広げたいという考えが常にあり、さまざまな商品を扱ってまいりました。我々は取材で産地に行くことも多く、そのときの感動体験を届けたいというのがベースになっています。

ーー苦労する点はありますか？
「時間のタイトさ」です。出荷元から航空会社へ荷渡しを行い、羽田到着後の当日お届けに間に合わせるための陸送とドッキングさせるのですが、米子空港(鳥取)を例にとると、早朝の1便に載せるために、6時には貨物カウンターに持ち込む必要があります。たとえば7時25分発の羽田行きの便で、8時45分に羽田空港に到着し、弊社の拠点である豊洲市場まで運ぶと9時半。そこから伝票を貼り10時半に発進するトラックへの荷詰めを完了します。交通事情に左右されるため、ここは不安要素です。

今後は、羽田に到着後、同じ羽田に拠点のあるヤマトグループの総合物流ターミナルに直接12時までにわたすことで、関東一円と山梨に当日のお届けができるようにする予定です。これなら2便の発着でも間に合うので、出荷する事業者も増やせる可能性が出てきます。

ーーユーザーへのメッセージをお願いします。
私たちは第一次産業を元気にしたいと考えている会社です。付加価値を与え、高く売れる状態をつくることで、農家や漁業者も皆が儲かる仕組みを作りたいと考えています。基本的に「きょう着く空便」は不定期開催となりますが、この取り組みに賛同してくださる事業者様を随時募集中です。今後にもご期待ください。