夏のボーナス平均は30万円、働く女性のお金の使い道は?「貯金」「投資」「ファッション・美容」に使う人が増加

東京ウォーカー(全国版)

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株式会社キャリアデザインセンターが運営する、女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』では、働く女性を取り巻く環境や課題について定期的にアンケートを実施しており、その実態を公開している。今回、同サイトの会員女性432名を対象に、「夏のボーナス」についてアンケートを実施した。

『女の転職type』が働く女性にアンケート


Q.1 2023年夏のボーナスはいくらだった?

2023年夏に支給された人の平均金額は、「正社員・契約社員」は30.8万円

『女の転職type』会員に2023年夏のボーナスについて尋ねたところ、「0(なし)」が57.8%と最多となった。雇用形態が「正社員・契約社員」の人だけで見ると、「0(なし)」は39.3%と約4割の人の支給がないという結果に。支給された人の平均金額は、「就業中の人すべて」は30.0万円で、「正社員・契約社員」は30.8万円だった。
※離職者除く
※「就業中の人のすべて」の雇用形態:正社員、契約社員、派遣、アルバイト・パート、フリーランス、その他

Q.2 2023年夏のボーナスの満足度は?

「正社員・契約社員」の不満足派は67.0%

ボーナスの満足度について尋ねたところ、「かなり不満足」46.7%が1位で、「わからない」を除くと、2位は「やや不満足」15.8%となり、62.5%が不満足と回答。「かなり満足」と「やや満足」を合計すると11.1%となっており、非常に少ない結果だった。

雇用形態が「正社員・契約社員」の人だけで見てみると、「かなり不満足」「やや不満足」の不満足派は67.0%。「かなり満足」「やや満足」を選んだ人は15.9%とこちらも少ない。
※離職者除く
※「就業中の人のすべて」の雇用形態:正社員、契約社員、派遣、アルバイト・パート、フリーランス、その他

Q.3 2022年夏のボーナスはいくらだった?

2023年夏に支給された人の平均額は2022年夏より微増している

昨年(2022年)の夏のボーナスについても尋ねたところ、「0(なし)」56.2%が最多で、支給された人の平均金額は28.8万円。2023年の「0(なし)」は57.8%だったため、今年の方がボーナスを支給されていない人がやや多い傾向がわかる。一方で支給された人の平均額は28.8万円から30.0万円に微増している。

雇用形態が「正社員・契約社員」の人だけを見ると、2022年の「0(なし)」は38.9%で、2023年の「0(なし)」は39.3%と、こちらもボーナスが支給されていない人が微増する結果に。一方でこちらも支給された人の平均金額は、2022年29.5万円から2023年30.8万円と微増していた。
※離職者除く
※「就業中の人のすべて」の雇用形態:正社員、契約社員、派遣、アルバイト・パート、フリーランス、その他

Q.4 2022年夏と2023年夏のボーナスの「金額差」は何が要因?

金額差があった人にその要因を尋ねると、「わからない」が32.1%と最も多い

金額差があった人にその要因を尋ねると、「わからない」が32.1%と最も多い。「わからない」を除くと、1位「会社の業績」22.1%、2位「転職」19.6%、3位「退職」15.4%という順位だった。
※複数回答あり 
※差はない人を除く

Q.5 理想の夏のボーナスは?

理想の夏のボーナスの平均金額は55.7万円

理想の夏のボーナスについて尋ねると、「50~99万円」が41.4%と最も多い。平均金額は55.7万円で、実際に2023年夏に支給された人の平均30.0万円と比較すると25.7万円のギャップがある。
※「理想」:アンケート回答者全員
※「現実(2023年夏)」:就業中のアンケート回答者(離職中の人を除く)

Q.6 夏のボーナスは何に使う(使った)?

【写真】ボーナスの使い道は1位「貯金」、2位「旅行・レジャー」

夏のボーナスの使い道について尋ねたところ、2022年も2023年も変わらず、1位は「貯金」、2位「旅行・レジャー」、3位「ファッション・美容」という結果に。2022年と比較すると、ボーナスをもらった人の中で「貯金」が17.1%、「投資」が10.5%に上がっており、お金を消費するだけでなく、蓄え増やすことに興味関心が高まっている様子が見て取れる。

また、「ファッション・美容」についても8.4%上がっており、新型コロナウイルス感染症が5類になったことで、外出機会が増え、マスクを外す機会が増えたことの影響が見られる結果となった。その他の回答としては、「子どもの夏期講習費用」「家具購入」「カードの支払い」などがあった。
※複数回答あり
※ボーナスをもらっていない人を除く

■第72回「夏のボーナスどうだった?」/データで知る「女性と仕事」
・調査期間:2023年7月6日~17日
・有効回答数:432名
・調査対象:『女の転職type』会員
・調査方法:Web上でのアンケート

今回の調査について、『女の転職type』の担当者に話を聞いてみた。

「(今回の調査の意図や狙いは?)ボーナスの調査は2020年の冬のボーナスから定期的に行っておりまして、コロナ渦の影響など、働く女性の給与事情を把握するために継続的に行っています。今回の調査は、新型コロナウイルス感染症が5類になってから初めての調査だったため、ボーナスの使い道に変化があるのではないかと仮説を立てて調査をしました」

「(コロナ禍以前の調査結果と比較して違いは?)2021年の夏のボーナスを調査した際、ボーナス『0(なし)』を選んだ人は62.7%でした。今年の調査は57.8%なので、ボーナスを受け取れる人の割合は増加しています」

さらに、『女の転職type』編集長の小林佳代子さんは次のように考察する。

『女の転職type』編集長小林佳代子さん

2023年の夏のボーナスの平均は30.0万円と前年より微増しましたが、満足度については満足11.1%、不満足62.5%と大きなギャップがありました。ボーナスの使い道では「貯金」を選ぶ人が64.8%と、『女の転職type』が過去4回ボーナスに関する調査をした中で最も高い数値となり、貯蓄への関心の高さがうかがえます。

経団連が発表した大手121社の今年の夏のボーナスの平均は95万6027円(※1)でした。単純比較はできないものの、『女の転職type』の調査結果とは大きな差があります。国税庁の民間給与統計調査結果(令和3年)を見ても、平均給与は女性302万円/男性545万円と性別で大きな差があります(※2)。金額差にはさまざまな要因があるとはいえ、結婚や育児などライフステージの変化でキャリアが途切れたり、時短勤務を余儀なくされ昇進・昇格が遅れたりするのはまだまだ女性が多い状況です。今回の調査でも年代別のボーナス額の平均を見てみたところ、20代28.0万、30代32.0万、40代は31.4万と、年齢が上がってもほぼ横ばいであることが分かりました。このような格差が解消され、働く意欲のあるすべての人が自分らしいキャリアを選択できるよう、『女の転職type』は今後もポジティブアクションを応援していきます。

※1)(一社)日本経済団体連合会 2023年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)より
※2)国税庁 民間給与実態統計調査より

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