マッチングアプリ利用者の約3割が“ドタキャン”被害者…まじめな出会いを提供するアプリ「Omiai」が業界のトラブル対策に乗り出したワケ

東京ウォーカー(全国版)

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男女の出会いや恋愛を促進する「マッチングアプリ」。年々アプリの利用者やサービスが増え、なかには結婚まで辿り着くカップルも。今や男女の出会いの手段として一般的になったマッチングアプリだが、普及に伴って男女間のトラブルも増加している。そのなかでも起こりやすいのが「写真詐欺」や「ドタキャン」だ。

累計900万人が利用する、恋愛結婚をかなえるマッチングアプリ「Omiai」を手掛ける株式会社Omiaiでは、20~40代のOmiaiに限らず、マッチングアプリ全般を利用したことのある一般男女に「マッチングアプリでのトラブル経験」に関してアンケートを実施。なんと、およそ7割が何らかのトラブルに遭遇したという結果となった。

では、このような問題を防止するためにアプリの運営側はどのような対策や注意喚起を行っているのだろうか。今回は、株式会社Omiai マーケ・PRの石井彩月さんに、マッチングアプリでトラブルが起こってしまう理由や、Omiaiでのトラブル防止のための施策を徹底する目的について聞いた。

まじめな出会いを提供するアプリ「Omiai」


最も多いトラブルは「顔写真と実物の違い」

Omiaiは、まじめな恋愛相手を探している人が多数利用しているマッチングアプリ。なかには婚活に利用している人もいるのだとか。利用には本人確認ができる証明書の提出が必要なことや、利用規約に反する行為が認められたユーザーにはイエローカードが付与されるなど、安心・安全に利用をするためにさまざまな施策を行っている。

【写真】今回お話を聞いた株式会社Omiai マーケ・PRの石井彩月さん


しかし、このようなまじめな男女が集まるマッチングアプリでも、どうしても男女間のトラブルは避けられないという。株式会社Omiaiが、Omiaiに限らずマッチングアプリ全般を利用したことのある一般男女に実施したアンケートでは、7割以上がトラブルに遭遇したことがあるそうで、そのなかでも一番多いのが、プロフィールに掲載している写真と実際の顔や容姿が異なるというものだ。

「一番多いのが『顔写真と実物が明らかに違う』というトラブルですね。過度に加工をしすぎている、いわゆる『写真詐欺』レベルの人もいれば、昔の写真を掲載しているという人もいます。アプリでメッセージをやりとりしているときの印象はよくても、実際に会ったらがっかりされてしまうということがあるのは、男女の出会いにおいて非常にもったいないと思います」

マッチングアプリでのトラブル経験に関するアンケート1


このような思わぬトラブルを防ぐために、Omiaiはユーザーに向けて「盛りすぎず、自然体な写真を複数枚掲載してください」という啓発を行っている。そして、顔写真や全身、趣味の写真などを複数枚載せ、人となりが相手に伝わるようにすることが、いいマッチングを達成するために大事だと石井さんは話す。

「『少しでもよく見せたい!』という気持ちがあるのは仕方のないことだと思います。ですが、会った際に顔や容姿が違うと、印象がよくないのはもちろん、トラブルの原因となったりもします。そのため、自分の雰囲気を崩さない範囲でのナチュラルな加工にとどめて、会ったときのギャップを少なくすることが大事だと思います」

遭遇したら大ダメージ!「ドタキャン」は約3割が経験

そして、もうひとつ頻発しているトラブルが「ドタキャン」だ。ドタキャンとは、予定の当日や直前に約束をキャンセルする、「土壇場でキャンセル」を略した言葉。マッチングアプリではメッセージでのやり取りがメインという性質上、約束をしてから返事を返さなくなったり、約束の直前で急に「行けなくなった」と連絡したり、待ち合わせ場所に相手が来なかったりなど、ドタキャンが比較的、起こりやすいのが実情だ。

マッチングアプリでのドタキャン経験に関するアンケート2


株式会社Omiaiのアンケートでは、Omiaiに限らずマッチングアプリ全般を利用したことのある一般男女のうち、およそ31.5%がドタキャンの経験があると答え、「マッチングしたお相手と会う約束をドタキャンされたことはありますか?」には、「はい」が44.4%で、ドタキャンをされたタイミングは「初回デート時」の82.1%が最も多いことも判明している。ドタキャンを経験した人からは『時間とお金の無駄だったと怒りを覚えた』『おしゃれをしたので残念な気持ちになった』と悲痛な思いが寄せられたそうだ。

「時間をちゃんと取って、服やメイクの準備をして、集合場所まで行く時間や交通費といった、会うまでのさまざまな準備を考えると心理的、時間的、そして金銭的にダメージが大きくなると思います。もし会うのが難しくなった場合は、一言『都合が悪くなった』というメッセージを事前に送るだけでも、印象が大きく変わると思います」

また、逆にドタキャンをした側への調査では、急な仕事の都合や体調不良といった止むを得ない理由でドタキャンをした人が多かったそうだ。だが、やり取りが面倒くさくなって連絡をしなくなったり、集合場所で会った相手が写真と違うからドタキャンしたり、という人も少なからずいたそうだ。

Omiaiではドタキャン撲滅を目指して、複数人から同一人物に違反報告がされるなどの悪質な場合は、厳粛に対処をしている。また、一人ひとりに注意してもらうことで防止につながると考え、注意喚起を行うことで安心して利用できるような仕組み作りに取り組んでいる。

「Omiai」からのドタキャン防止のための注意喚起


悲しみを分かち合って…。「ドタキャン癒しBAR」を開催

どれだけ最大限の注意を払っていてもドタキャンされてしまうことがある。そんなドタキャンに遭ってしまった会員の悲しい気持ちを軽減するため、2023年4月に「Omiai ドタキャン癒しBAR」が婚活バーとのコラボで期間限定で開催された。これはドタキャンされてしまった会員に、婚活バーでのチャージ料金とドリンク1杯を無料で提供。悲しみを癒やしていただくという試みだ。

「弊社ではもともと、『ドタキャンは絶対よくないもの』ということで厳重な対処や処罰を行ってきましたが、あらためて個々人にも何か対策を練っていただくことでドタキャンを防ぐことができるのではないかと考えておりました。そこで、注意喚起と併せてドタキャン被害に遭われてしまった方々へのフォローとして、今回のイベントを実施しました」

「Omiai ドタキャン癒しBAR」のキービジュアル


2週間開催されたイベントには10人未満のユーザーが参加。それぞれにドタキャンがあったことを報告し合ったり、悲しみを分かち合ったりして、ドタキャンでできてしまった傷を埋め合うことができたという。また、イベントのコンセプトとして参加者が少なければ少ないほど、被害者が少ないということ。「Omiaiはもともとドタキャンが少なくまじめな人が多いです。なので、人数が少数だったのは喜ばしいことだと思っています」と石井さんは話す。

「マッチングアプリの利用が一般化しつつあるなかでドタキャンを経験している人は多く、アプリの運営側としても無視できないトラブルだと認知するようになりました。業界全体でも撲滅に向けて各社動き出しをしており、弊社でもイベントを通して注意喚起を行い、皆様にOmiaiを楽しく使っていただけるようにさまざまな施策を通してドタキャンの撲滅に取り組んでいます」

ドタキャン癒しBARで提供された「スッキリしよう!モヒート」


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