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数多くのお金持ちを見てきた経済コラムニストが明かす、「億り人」にある4つの共通点

2023/05/13 19:00
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「収入を増やす」ことではなく「支出をコントロールする」ことにフォーカスする
「収入を増やす」ことではなく「支出をコントロールする」ことにフォーカスする【撮影=藤巻祐介】

収入を増やすのでなはく、「支出をコントロールする」

そして、億万長者――近年の言い方なら「億り人」になるには、いくつかのパターンがあると私は考えています。そのうち、もともと資産家の家に生まれたといったケースではない、一般家庭で育ってサラリーマンをしているような多くの人に共通するのが、「普通に働きながら投資で資産形成をする」というパターンです。

あくまでも「普通に働く」ことがポイントです。資産形成をしようと思うと、多くの人が「収入を増やす」ことばかりを考えます。でも、サラリーマンの場合だったら昇格して昇給するというのがいちばん手っ取り早いわけですが、残念ながらこれは自分では決められません。どれだけ仕事で成果をあげたとしても、昇給するかどうかは上司や人事部が決めるわけであって、自分の努力ではなんともできないのです。

あるいは、やはり「収入を増やす」ことを考えて、副業をすることを考える人も多いものです。でも、本業をやりながらその一方で副業をするには体力も時間も必要ですし、そんなに調子よく簡単に副業で儲けられる可能性は高くはないでしょう。逆に本業がおろそかになって、本業の収入が下がってしまうということすらあり得ます。

もちろん、定年が近い年代の人なら話は別です。その年代になればそこから昇格するようなことはないでしょうから、本業はそこそこにしておいて副業を始め、定年後にはその副業を本業にすることを考えればいいと思います。でも、若い人の場合は、やはりまずは本業に専念すべきです。これから昇格、昇給する可能性は大いにあるのですからね。

ですから、やはり「普通に働く」のです。そして、「収入を増やす」ことではなく「支出をコントロールする」ことにフォーカスしましょう。冒頭で億万長者に共通する大原則だとお伝えした、「収入よりはるかに低い支出で生活する」ことを考えるわけです。そうやって余らせたお金をこつこつと投資にまわしていく。そのようにして億り人になったサラリーマンを、私はたくさん見てきています。

構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=清家茂樹、撮影=藤巻祐介

『となりの億り人 サラリーマンでも「資産1億円」』朝日新聞出版(2021)
大江英樹 著

【プロフィール】大江英樹(おおえ・ひでき)
1952年生まれ、大阪府出身。経済コラムニスト。専門分野はシニア層のライフプランニング、資産運用及び確定拠出年金、行動経済学等。大手証券会社に定年まで勤務したのちに独立。書籍やコラム執筆の傍ら、全国で年間140回を超える講演をこなす。『50歳からやってはいけないお金のこと』(PHP研究所)、『お金の賢い減らし方』(光文社)、『定年後夫婦のリアル』(日本実業出版社)、『知らないと損する年金の真実』(ワニブックス)、『あなたが投資で儲からない理由』(日経BP)、『一生お金で困らない人生の過ごしかた』(すばる舎)など著書多数。

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