2022年、何度もニュースで大きくとり上げられたのが「円安」だ。しかし、「海外に行くわけでもないし、自分には関係ない」と思っている人もいるかもしれない。円安、あるいは円高は私たちの生活や日本経済にどんな影響を及ぼすのだろうか。YouTubeチャンネル「BANK ACADEMY」で「お金の初心者」に向けてマネー情報を発信している小林亮平さんに、「円安・円高ってなに?」という初歩的な質問から答えてもらった。

頭に「円の価値が」をつけて円安・円高を理解する
私が初学者に向けて「円安・円高」を解説するときは、頭に「円の価値が」という言葉をつけて考えることをすすめています。
たとえば「1ドル=100円」のときに、アメリカに行って1ドルのハンバーガーを買おうとしたとします。そのときは1ドル=100円ですから、もちろん100円でハンバーガーを買うことができます。
でも、あるときに「1ドル=120円」になったとしたら、これまで100円で買えていたハンバーガーが120円支払わないと買えなくなります。つまり、「円の価値が下がった」わけで、言い換えれば「円が安くなった」という意味で「円安になった」ということ。
一方、反対に「1ドル=80円」になったとすると、これまでは100円出さないと買えなかったハンバーガーが80円で買えるようになります。つまり、「円の価値が上がった」わけで、「円が高くなった」という意味で「円高になった」というのです。
