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コーヒーの豆かすを使用したアップサイクル商品が登場!テーブルウェアやバスグッズなど全10アイテムを紹介

2023/04/06 17:00
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アップサイクルでコーヒーのサステナビリティ向上を目指す「UP COFFEE CHALLENGE」が、本来は捨てられるコーヒー豆かす(抽出した後の絞りかす)を使用したアップサイクル商品をこの3月に複数発表した。

UP COFFEE CHALLENGEについて

アップサイクルでコーヒーをサステナブルに
アップサイクルでコーヒーをサステナブルに

多くの人に愛されているコーヒーだが、気候変動の影響によってコーヒーの栽培に適した土地が半減する「コーヒーの2050年問題」に代表されるように、さまざまな問題によって将来は気軽に飲めなくなってしまうかもしれないと言われている。そうした問題に対し、抽出後のコーヒーかすや、生産国で大部分が捨てられてしまっているコーヒーチェリーの果皮(カスカラ)をアップサイクルで有効活用することで、コーヒー産業の廃棄物を減らすとともに、コーヒー農家の収入向上を目指す活動が「UP COFFEE CHALLENGE」だ。アップサイクルで食の持続可能性をアップデイトする共創プロジェクト「UP FOOD PROJECT」の参加企業から賛同企業6社が集まって3月1日にスタートした。

今回発表されたコーヒー関連アップサイクル商品は10アイテム!

コーヒータイムに彩りを加える「テーブルウェア」、憩いの読書タイムをともにする「ブックアイテム」、癒やしのバスタイムを演出する「バスグッズ」という3つのカテゴリーで発表された、アップサイクル10アイテムを紹介する。

<テーブルウェア>
■コーヒーの木コースター(GOOD COFFEE FARMS)

【写真】コーヒーの木コースター
【写真】コーヒーの木コースター

伐採や剪定により廃棄されるコーヒーの木で作ったコースター。コーヒーの木は毎年たくさんの農園で木の植え替えや剪定が行われ、山に放置されている。木は樹齢が50年ぐらいの物もあり、硬く丈夫だが、細いために再利用しにくいという課題があった。GOOD COFFEE FARMS代表のカルロス氏が、これを何かに使えないかと農園のある小さな町の大工に声をかけ、試行錯誤の結果、商品が完成。

■コーヒーかすのコースター、カトラリーレスト(fabula×GOOD COFFEE FARMS×艶金)

コーヒーかすのコースターとカトラリーレスト
コーヒーかすのコースターとカトラリーレスト

GOOD COFFEE FARMSの店舗でドリップしたあとのコーヒーかすを艶金で染色材料として使用し、さらに染色後に残ったコーヒーかすを東京大学発ベンチャーのfabulaが保有する熱圧縮技術によって、コースターとカトラリーレストにアップサイクル。廃棄されるコーヒーかすを、染色、熱圧縮というように多段階に有効活用する「マルチステップ・アップサイクル(TM)」に挑戦した。

■コーヒー染め鍋敷きミトン(艶金×GOOD COFFEE FARMS×fabula)

コーヒー染め鍋敷きミトン
コーヒー染め鍋敷きミトン

GOOD COFFEE FARMSの店舗でドリップしたあとのコーヒーかすを布をコーヒー色に染める“染料”として利用することで、鍋敷きとしても使えるミトンにアップサイクル。染色業界でサステナブルな取り組みを進める艶金が「もったいない」という環境配慮への熱い思いから独自に開発した「のこり染」と呼ばれる染色方法(農林水産省「食品産業もったいない大賞」受賞)で染められている。

<ブックアイテム>
■コーヒーペーパーの手漉き栞(コル)

コーヒーペーパーの手漉き栞
コーヒーペーパーの手漉き栞

使用済みの牛乳パックを手作業で漉(す)きあげて新たな紙へと再生し、ドリップ後のコーヒーかすで色付けをして作った栞(しおり)。四方を裁断していない「耳」と呼ばれる部分の風合いを生かしながら、活版印刷で文字とロゴをあしらった。宮城県の南三陸にある障害福祉事業所である「NOZOMI PAPER Factory(のぞみ福祉作業所)」で丁寧に作られている。

■コーヒー染めブックカバー(艶金×GOOD COFFEE FARMS×fabula)

コーヒー染めブックカバー
コーヒー染めブックカバー

GOOD COFFEE FARMSの店舗でドリップしたあとのコーヒーかすを“染料”として利用することで、ブックカバーにアップサイクル。「コーヒー染め鍋敷きミトン」と同様、「のこり染」と呼ばれる染色方法で染められている。

<バスグッズ>
■コーヒー染め牛乳パック紙糸フェイスタオル、ハンドタオル(島精機製作所)

コーヒー染め牛乳パック紙糸フェイスタオルとハンドタオル
コーヒー染め牛乳パック紙糸フェイスタオルとハンドタオル

島精機製作所が開発した、牛乳パックから作られた糸「REPAC(TM)」で作ったハンドタオルとフェイスタオルをコーヒーかすで染色。「REPAC(TM)」は和紙糸と同じような機能性を持ちながら、一部を牛乳パックを主としたリサイクル紙に置きかえた新素材で、サラっとした肌触りと吸水性、防臭性を備えている。「牛乳パック」と「コーヒーかす」という2つの異なるアップサイクルを同時に実行した。

■コーヒースクラブソープ、コーヒーアロマバスシュガー(北海道コカ・コーラボトリング)

コーヒースクラブソープとコーヒーアロマバスシュガー
コーヒースクラブソープとコーヒーアロマバスシュガー

北海道コカ・コーラボトリングが、ボトリングの際に発生するコーヒーかすを活用して作った石鹸とバスシュガー。人肌に近い低温でじっくり丁寧に仕上げるコールドプロセス製法によって、洗い心地の優しい石鹸になった。肌にうるおいを与えるバスシュガーは砂糖をベースに作られた入浴剤で、ビターなコーヒーアロマでリラックス効果を演出するとともに、肌に水分をキープして湯上りの乾燥を防いでくれる。

今回の取り組みについて、担当者に話を聞いてみた。

「(今回の企画の狙いは?)コーヒーは好きな人が多く、飲み物としての楽しみから、カフェの雰囲気やそこでのコミュニティに至るまで、文化とも呼べるものが存在しており、そうした文化を大切にしたいという思いに共感してくれる人も多いのではないかと考えています。UP FOOD PROJECTは、アップサイクルという手段で食の持続可能性を高めたいという共創活動ですが、コーヒー文化を愛する人たちと、コーヒーを通じて交流を深めたいと考え、『UP COFFEE CHALLENGE』を行なっていきます」

「(今回の企画のイチオシは?)コーヒーかすで染める、染色に使ったあとのコーヒーかすを固める、という2段階のアップサイクル方式である『マルチステップ・アップサイクル(TM)』に挑戦したことです」

「(ユーザーへのメッセージは?)コーヒー好きな人は、将来もおいしいコーヒーを飲み続けるためにも、ぜひこの活動を応援していただけるとうれしいです」

コーヒー好きはもちろん、そうでない人も普段使いできそうなおしゃれアイテムがそろった今回の発表。現代文化とも言えるコーヒー文化を絶やすことなく後世に紡いでいくためにも、一つでも多くのアイテムが世に広まることを願いたい。

■UP COFFEE CHALLENGE 特設ページ:https://upfood.earth/up-coffee-challenge/

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