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発売から13年目で使用者が激増!売れ行き不振にめげずに「ソフィ シンクロフィット」を作り続けたユニ・チャームの理念とは

2023/03/17 12:00
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2018年、Twitterをきっかけにユーザーが激増!ファンサイトも設立

シンクロフィットが転機を迎えたのは、前身となるボディピース発売から13年目の2018年。とあるシンクロフィット愛用者のツイートがきっかけだった。

「ユーザーの方が、シンクロフィットの使い方をイラストにしてアップしてくださりました。当社から何かお願いしたことではなく、純粋に使ってみて良い商品だからみんなに知ってもらいたいといという思いから描いてくださり、それが反響を呼び、そこからシンクロフィットの売り上げが伸びました」

2020年10月には女性が抱える心身の悩みに特化したライフスタイルプラットフォーム「ランドリーボックス」で「#がんばれシンクロフィット」というファンサイトを設立。シンクロフィットの使い方解説動画や、使用メリットの紹介記事を配信。Twitterでもユーザーが「#がんばれシンクロフィット」のタグを付けて普及を後押ししてくれた。こうした動きが功を奏し、取り扱い店舗も増加。2022年6月には大容量タイプの販売をスタートさせている。

「それでもまだナプキンの売上から考えると、もっと知っていただき、使っていただける余地があると感じています」と藤巻さん。

生理にまつわる相互理解の促進のためユニ・チャームの生理用品ブランド「ソフィ」が推進しているプロジェクトが「みんなの生理研修」。2019年6月にスタートした「#NoBagForMe」という生理や生理用品を“隠さずに” 、生理に伴う心身の不調をオープンに話せる社会の実現を目指したプロジェクトから生まれた企画で、企業や団体向けに実施している。

#NoBagForMeプロジェクトから生まれた「みんなの生理研修」。研修を通じて生理について一緒に学び、話し合うきっかけを作っていくことで、コミュニケーションが取れる職場環境づくりができるとしている
#NoBagForMeプロジェクトから生まれた「みんなの生理研修」。研修を通じて生理について一緒に学び、話し合うきっかけを作っていくことで、コミュニケーションが取れる職場環境づくりができるとしている

「日本は生理のタブー視が根強い国だと感じています。生理の正しい知識が足りず、そこから距離を置こうとしている人が多い社会の風潮を変えていこうということで始まった研修プログラムで、さまざまな企業・団体の方に受講していただいています。生理研修のプログラムは3つにわかれていて、まずは『生理の基礎知識』として生理やPMS(月経前症候群)を中心とした体のメカニズムについて講義を受けます。次に『生理ケアの選択肢』として、どんな生理用品が世の中にあるのかを知っていただきます。最後には男女交えて5人くらいのグループに分かれて生理についてグループディスカッションをしてもらいます」

「生理ケアの選択肢」の講義は女性からも好評で、「講義を受けるまで生理用品の正しい使い方がわかっていなかった」といった声も上がっているようだ。

「『ソフィ』のブランドメッセージは『7日間は、変えられる』で、生理用品をご使用いただく方の不快感をいかに減らし、自分らしく過ごしていただけるかが我々のミッションと考えています。ナプキン、シンクロフィットだけではなく、タンポンやショーツ型ナプキンや、月経カップも作っています。月経カップについても、自分に適した生理用品を見つけてほしいという思いから開発し、販売に至りました。ほかにも生理日を管理したり、生理に関しての悩みについてサポートしたりする「ソフィガール」や「ソフィ」というアプリも提供しています。生理製品の選択肢を用意し、どんなものがあるのか知っていただくことによって、一人ひとりが生理中でも快適に過ごしていただくお手伝いができたらと思っています」

生理は個人差が大きなもの。また、女性とひとくちに言ってもそのライフスタイルはさまざまだ。だからこそ、ひとつの製品ですべてが解決するわけではなく、その人に合わせた選択肢を用意することが大事なのだと藤巻さん。女性が人生において生理と付き合わなくてはいけない期間は40年ほど。女性の生き方が多様化している現代だからこそ、今後もさまざまなケア用品が生まれていくることが期待できる。

この記事のひときわ#やくにたつ
・既存のものでは補えない部分に着目することで、新規の事業につながる
・口コミが広がりやすい場所を設ける
・幅広い選択肢を用意することで、細かいニーズに応えていく

取材・文=西連寺くらら

■ユニ・チャーム
ホームページ:https://www.unicharm.co.jp/ja/home.html
プロジェクト「#NoBagForMe」:https://www.sofy.jp/ja/campaign/nobagforme.html
「みんなの生理研修」:https://www.sofy.jp/ja/campaign/minnanoseirikensyu.html

■ランドリーボックス
「#がんばれシンクロフィット」:https://laundrybox.jp/syncrofit/

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