共働きで6歳、4歳、1歳の3人育児に奮闘する夫婦を描いた漫画「とある共働き夫婦のワークライフバランス戦記」が注目を集めている、みみたぶタレ代(@MimitabuTareyo)さん。現役会社員の傍ら隙間時間を使って描いた漫画は、多くの子育て中の人に刺さる内容となっている。今回は、突如「つわり」が始まった際の出来事を描いた漫画を紹介する。

「つわり」は妊娠したすべての人に訪れるものではない。多くの人が経験するようだが、なかには全くなかったという人も。そして、その度合いも人によって異なる。つまり、つわりの有無や度合いは個人差が大きく、またその症状も多岐にわたるのだ。すべてはフタを開けてみないとわからない…それが「つわり」である。


また、その症状や種類、深刻度は時期によっても変化する。一般的に「つわり」と言うと、「吐き気(吐く)」をイメージする人が多いと思うが、症状はほかにも、特定の匂いで気分が悪くなる「においつわり」、口の中によだれが溜まり気持ち悪くて飲み込めなかったりする「よだれつわり」、とにかくずっと眠気が襲う「眠りつわり」などいろいろと存在する。
つわりは妊娠5~6週ごろから始まり、16週ごろまでに落ち着くことが多いようだが、これも人それぞれ。タレ代さんいわく、分娩台の上でも吐き続けていた友人もいるとか。
そんなタレ代さんも、第一子の妊娠がわかった初期は食欲や眠気がある程度で、「これくらいなら我慢できそう」と思っていたという。だが…その考えが甘かった!

それは、職場での会議中のこと。「ウッ!」急に気持ち悪くなってきたと思ったら、どんどん吐き気が強まっていく。「いや…ちょっとなんてもんじゃない…コレ相当あかんやつだわ!」と会議を抜け、トイレへまっしぐら。

そんなとき、管理職が「システムの使い方教えてくれない?」と声をかけてきた。しかし、そのときはもう「このままじゃ床に粗相する!」というほど一刻を争う状況。

「すみません、気持ち悪いんで!」と制し、驚く管理職をよそに、どたどたとトイレへ!すんでのところで辿りつき、吐き気と戦っていたら…何かが顔に…!!!!

トイレでのさまざまな危機を何とか乗り越えたとき、先ほど話しかけてきた管理職のことを思い出し顔面蒼白になったタレ代さん。「しまったーー!」とその管理職のもとへ直行し、平謝りしたという。「てっきり僕の顔見て気持ち悪くなっちゃったのかと思ったよ…」と力なく笑う管理職の心に巻き込み事故を起こしつつも、これによりタレ代さんの約3カ月にわたる「つわりライフ」が幕を開けたのだった…。

作者のみみたぶタレ代さんは3児の出産で「重い」「とても重い」つわりを経験し、さらには、ほぼ全種類のつわりを経験したのだそう。そんなさまざまな経験をしたタレ代さんだからこそ、本作ではつわりの大変さや、妊娠中がいかに特殊な状況であるかということがわかりやすく描かれている。
ちなみに、なぜ「つわり」について描くことになったのかというと、「ライフイベントを意識し始めた後輩や初めて妊娠を経験する同僚から、“働きながらの妊娠生活ってどんな感じ?”と聞かれることも増えてきました。私の場合、特に印象的だったのがつわり。言葉では伝わりづらい部分もあるので、超個人的な備忘録を漫画形式で描くことに。漫画なら、すでにつわりで体調が悪い方でも気軽に読めるかな〜と期待を込めて…」とタレ代さん。
これから妊娠を考えている方や、妊娠が判明した方だけでなく、その家族や周囲の人にも本作を読んでいただけると、当人の大変さの理解に役立つのではないだろうか。
みみたぶタレ代さんのブログ「とある共働き夫婦のワークライフバランス戦記」には、つわりについてだけでなく、その後の育児や仕事との両立についてなど参考になる情報が満載なので、ぜひ読んでみて!
画像提供:みみたぶタレ代(@MimitabuTareyo)