Z世代・ミレニアル世代「仕事に全力で取り組んでいる」は半数以下。LinkedInが意識調査

2023/02/16 17:30
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世界最大のビジネス特化型ソーシャルネットワーキングサービスのLinkedIn(リンクトイン)が、日本を含む17カ国で18歳以上の就労者約2万3000人を対象に、仕事に関する意識調査を実施。世代別の回答を分析したところ、日本ではZ世代・ミレニアル世代は、ほかの世代に比べて「仕事に全力で取り組んでいる」と考える割合が低かった。また、「2023年中の転職」については、ほかの世代よりも積極的に考えていることがわかった。


「仕事に全力で取り組んでいる」25〜34歳では40%

「自分の仕事に全力で取り組んでいる」と答えた割合(年代別)
「自分の仕事に全力で取り組んでいる」と答えた割合(年代別)

これからの社会を担うミレニアル世代とZ世代。しかし今回の調査では「仕事に全力で取り組んでいると感じるか?」という質問に「当てはまる」と回答した人が、18〜24歳では44%、25〜34歳では40%だった。

自分の仕事に全力で取り組んでいるとはいえない理由
自分の仕事に全力で取り組んでいるとはいえない理由

最も数値が低かった25〜34歳の「自分の仕事に全力で取り組んでいるとはいえない理由」は、「仕事以外にもっと優先すべきことがある」が46%で最も多く、「今の賃金では割に合わない」「がんばって働いてもあまり評価されないと感じる」「仕事に対してやる気が起こらない」と続く。また「積極的に社会に貢献できる仕事ではないため」も、ほかの世代と比べて割合が多かった。

25〜34歳の40%が今年中の転職を考えている

2023年に転職することを考えている割合(年代別)
2023年に転職することを考えている割合(年代別)

「2023年に転職することを考えているか?」という質問に対して、「考えている」と答えた人は、全世代では27%。一方で、世代別に見ると18〜24歳は33%、25〜34歳は40%に上る。

今の仕事を辞めたい主な理由(25〜34歳)
今の仕事を辞めたい主な理由(25〜34歳)

今の仕事を辞めたい理由について、25〜34歳は「もっとお金を稼ぎたい」(37%)、「ワークライフバランスを改善したい」(29%)、「今の仕事では成長の機会がないと感じる」(21%)という回答が多かった。

転職やキャリアアップに際して抱えている課題
転職やキャリアアップに際して抱えている課題

今回の調査結果から、Z世代・ミレニアル世代はほかの世代と比べて「仕事以外に優先すべきことがある」と考える人の割合が多く、また「今年中の転職」を積極的に考えていることがわかった。また、25〜34歳は、転職やキャリアアップに際して抱えている課題について、専門的な知識やスキルを高めることが重要だと感じている人が多い傾向にあり、自身の課題発見力が高いことが明らかになった。

今回の調査について、担当者に話を聞いてみた。

「(今回の調査の狙いは?) LinkedInでは就労者が働き方の現状と希望をどのように考えているかを調べることを目的として調査を行いました。調査結果を世代ごとに分析したところ、Z世代・ミレニアル世代では、ほかの世代と比べて仕事に対する考え方などで特徴的な傾向があることがわかりました」

「(ユーザーへのメッセージは?) LinkedInは、世界中で9億人が利用している世界最大のプロフェッショナルネットワークです。日本では現在、300万人を超える皆様にご登録いただいています。LinkedInを使うことで、国内外のビジネスパーソンとのつながりを広げ、つながりの中から知見を得たり、ビジネスチャンスを広げたりすることができます。ベーシックアカウントは無料でご利用いただけますので、この機会にぜひ登録いただき、日々のビジネスに、日々の学びに、LinkedInをご活用ください」

<調査概要>
2022年12月7日から同12日にかけて、18歳以上の就労者計2万2985人を対象にオンラインアンケート調査(第三者調査機関に委託)を実施。うち日本は1026人。調査実施国はアメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、インド、シンガポール、オランダ、ブラジル、オーストラリア、メキシコ、アイルランド、スペイン、イタリア、日本、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、スウェーデンの17カ国。

LinkedInは、世界200以上の国と地域に8億7500万人以上(2023年1月現在)のメンバーを有する世界最大のプロフェッショナルネットワーク。世界中のプロフェッショナルをつなげることで個人と組織の生産性を高め、さらなる成功に結びつけると同時に、企業における採用、マーケティング、営業などの分野に変革をもたらす。LinkedInは、世界中で働くすべての人々に経済的なチャンスを作り出すことを目指している。

さらに、LinkedInではeラーニングのプラットフォーム「LinkedInラーニング」を通じて、オリジナル学習コースを会員向けに提供。ビジネス、テクノロジー、クリエイティブなど各分野のエキスパートを講師に迎えた学習コースを7カ国語で1万8000を超えるコースを展開。このうち日本語のコースは1100以上に上り、AIによるおすすめ機能など最新のテクノロジーで一人ひとりの学習をサポートする。

文=伊藤めぐみ

■リンクトイン・ジャパン株式会社
公式サイト:https://www.linkedin.com/

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