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今回取り上げるのは、キーコーヒー株式会社がリニューアルして3月1日に全国で発売する「トアルコ トラジャ」シリーズのレギュラーコーヒーだ。焙煎とブレンド配合を見直し、現行品と比べて香気成分量が約13%アップ(同社調べ)。トラジャの風味をより感じられ、濃厚でコク深い味わいになったという。パッケージデザインも一新した。
「いま甦る幻のコーヒー」発売から45周年

トラジャコーヒーは、インドネシア・スラウェシ島に位置するトラジャ地方でのみ作られるアラビカ種のコーヒー。トラジャ地方はコーヒー作りに理想的な環境で、香り高く味わい深いコーヒーが収穫できるという。
かつて「セレベス(スラウェシ)の名品」と謳われたものの、第二次世界大戦の混乱により市場から姿を消したことから「幻のコーヒー」と言われるようになった。


同社は1970年代にトラジャコーヒーを復活させるべく、東京ドーム約113個分(530ha)にもおよぶ直営のコーヒー農園「パダマラン農園」を現地で開墾した。周辺の協力生産農家とともにコーヒー作りをスタート。1978年に「いま甦る幻のコーヒー」のキャッチコピーで「トアルコ トラジャ」として発売され、今年45周年を迎えた。
トラジャシリーズは、2018年の発売40周年の際に全面リニューアルを実施以降、販売数量を伸ばし、2018年比で約118%と好調に推移。45周年を迎え、50~60代の既存のロイヤルユーザーのほか、コロナ禍でレギュラーコーヒーの飲用杯数が増加した30~40代の新規ユーザーのシェア獲得を目指す。


今回の「トアルコ トラジャ」について、担当者に話を聞いてみた。
「(今回の商品の狙いは?)『トアルコ トラジャ』コーヒー発売45周年を機に、あらためてトラジャコーヒーについて認知していただき、味わっていただくことを目的にリニューアルを行いました。ターゲットは、既存の50~60代のロイヤルユーザーはもちろん、コロナ禍でレギュラーコーヒーの飲用杯数が増加した30~40代の新規ユーザーのシェア獲得も目指し、トラジャブレンドシリーズは焙煎手法などを見直し味わいもリニューアルしました」
「また、『トアルコ トラジャ』コーヒーはSDGsを体現したサステナブルなコーヒーです。農園まで続く道路や橋、電気を引くといったインフラ整備から、会社を設立したことによる現地雇用の創出。優秀な生産者を表彰するKEY COFFEE AWARDの実施。そのほか農園開墾時から続く苗木の無償提供や栽培指導などを行っています。日本企業が持つ直営のコーヒー農園として最大級の530haの直営農園はレインフォレスト・アライアンス認証も取得しており、第三者機関からもサステナブルな農園と認証されています。そのほか、国際的な研究機関とともに行っている気候変動への取り組みなどもあります」
「(今回の商品のイチオシは?)コーヒー好きの方にはVP(粉)やLP(豆)タイプを楽しんでいただきたいです。コーヒーの器具をお持ちではない方はお湯とケトルがあれば飲むことができるドリップ オンの2商品がおすすめです」
「(ユーザーへのメッセージは?)コーヒー好きはもちろんですが、SDGsに興味関心がある方にも、ぜひこのコーヒーを飲んでいただけたらうれしいです」
ラインナップは「トラジャブレンド LP(豆)」「トラジャブレンド VP(粉)」「ドリップ オン トラジャブレンド 5杯分」「ドリップ オン トアルコ トラジャ 5杯分」の4品。45年の歴史を持つ「トアルコ トラジャ」の新たな味と香りを、試してみてはいかがだろうか。
文=伊藤めぐみ