共働きで6歳、4歳、1歳の3人育児に奮闘する夫婦を描いた漫画「とある共働き夫婦のワークライフバランス戦記」が注目を集めている、みみたぶタレ代(@MimitabuTareyo)さん。現役会社員の傍ら隙間時間を使って描いた漫画は、多くの子育て中の人に刺さる内容となっている。今回は、タレ代さんがつわりに苦しみつつ這うように働いていたころに出会ったという、“おばちゃん”との出来事を描いた漫画を紹介する。
それはタレ代さんが第2子妊娠中、つわりがひどかったころのこと。仕事中、トイレで吐き気と戦っていたとき、「もしかして、おめでたかい?」と掃除のおばちゃんが声をかけてくれた。そして、つらそうな様子を察し、「ちょっとゆっくりしていき~(清掃中の)看板を立ててっから人来ねぇべ」と気を利かせてくれたのだった。
休ませてもらっている間に身の上話をする中で、第1子を育てながらの2人目妊娠、さらにつわり…という状況を知ったおばちゃんは、「大変だけどもね、仕事はそう簡単に手放したらいかんよ」とひと言。実は、おばちゃんは、寿退社で事務員の仕事を辞めて専業主婦になったのだが、ある日配偶者が急逝してしまったそう。お金がかかる時期の子どもたちを養うため、未経験や年齢を理由に断られながらも必死で仕事を探して掃除のおばちゃんになり、現在にいたっているという。
「そうやって育てた娘に今度子どもが生まれんだヨ」「えらい難儀したけどね、掃除の仕事のおかげ」とうれしそうに話してくれるおばちゃんの笑顔が、とてもすてきで…。
作者のみみたぶタレ代さんは、「ワーママをしていると公私ともにうまくいかない日もある。だけど、やるせなくなったときには、おばちゃんの言葉をおまじないのように反芻し、長い目で走り続けられるよう自戒している」と、このおばちゃんの言葉が今も心の支えになっているという。
つわりだけでなく、育児や家庭と仕事の両方を頑張りたいと考えている女性にとっては、本作でのおばちゃんの経験からくるアドバイスはグッときたのではないだろうか。「仕事、辞めたほうがいいのかな…」と悩むワーママも多いと思うが、そんなときはタレ代さんのように、このおばちゃんの言葉を思い出してみると、踏ん張れるかもしれない。
「とある共働き夫婦のワークライフバランス戦記」には、子育てや仕事についてのヒントがたくさん散りばめられているので、ぜひほかの漫画も読んでみて!
画像提供:みみたぶタレ代(@MimitabuTareyo)