漫画家にあこがれた子ども時代を経て、自分の好きなことを少しでも発信したいという気持ちから、2017年ごろにブログやSNSで活動を始めた、まくべす(@maxvess3)さん。現在はWeb広告関係の仕事をしながら、作品を執筆・公開している。
今週は『目指せ!日本一の社畜!ぬこリーマン』シリーズから、『ロスジェネ』をお届け。若かりしころ、上司から“安月給でも死ぬ気で働くこと”が正しいと言われ続けていたロスジェネ世代。残業代なんて出なくて当たり前の時代で新人時代を過ごしており、今は苦しくとも、社歴を重ねれば偉くなって高給取りになれると信じ、我慢しながら頑張ってきた。
ところが、そんなロスジェネ世代がおじさんの仲間入りをするころには状況が一変。若者たちから、「年功序列なんて昭和の価値観」だと言われ、年齢や社歴は関係ないっ!」「仕事ができないオジさんはリストラだっ!」と猛攻撃のターゲットにされてしまうのだった…。
バブル崩壊後の約10年間に就職活動を行っていた“ロスジェネ世代”は、一般的に仕事への意欲が高く、また優秀な人材が多いとされている。彼らがそう言われるようになった理由として、良くも悪くもこの漫画に描かれているような、新人時代に“上司の圧”に鍛えられた背景もあるのかもしれない。
そんなぬこリーマン世代が出世すると思われたころには時代が変わってしまう。かつては当たり前だった年功序列制度は過去の遺物と化し、実力主義に注目が集まるように。若いころはおじさんにいたぶられ、自分たちがおじさんになったら若者に突き上げられる。「それが悲しき世代、ロスジェネさっ!」と開き直る様に、共感する人も多いのではないだろうか?
画像提供:まくべす(@maxvess3)