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コスメの自販機!?AIが似合うアイシャドウを提案してくれる“KATE iCON BOX”を体験してみた

2023/01/16 11:00 | 更新 2023/04/16 23:16
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カネボウ化粧品のメイクアップブランド『KATE(ケイト)』から2021年9月にリリースされた“KATE iCON BOX”は、AI技術×KATE独自ロジックの顔印象分析によりパーソナライズされた4色のアイシャドウが自動販売機のように出てくる什器(じゅうき)である。

AI技術搭載の自動販売機型什器“KATE iCON BOX”
AI技術搭載の自動販売機型什器“KATE iCON BOX”【撮影=三佐和隆士】


リリースから半年過ぎたころにSNS上で話題になり、1年ほど経ったタイミングで口コミで大バズり。“KATE iCON BOX”を目当てに来店するユーザーが増えて、休日だと1、2時間くらいの行列ができることもあるという。

たった3分で自分だけのアイシャドウパレットが完成

体験は約3分で完了する。まずは顔の撮影からスタート。1回目の撮影では、カメラでスキャンしたデータから肌の色を検出し“肌印象分析”を行う。2回目の撮影では、“顔のパーツ比率分析”で各パーツの位置と顔に対しての比率を測る。

顔撮影の様子。店頭のオープンな場所にあるものの、保護フィルムが貼られており周りからは画面が見えない仕様になっている
顔撮影の様子。店頭のオープンな場所にあるものの、保護フィルムが貼られており周りからは画面が見えない仕様になっている【撮影=三佐和隆士】


この分析結果から、自分に似合うパターンをAIがレコメンドしてくれる。今回おすすめされたのはこちらの4色。

提案された4色のパレットの下に、顔立ちの特徴やメイク方法のアドバイスなどが記載されている
提案された4色のパレットの下に、顔立ちの特徴やメイク方法のアドバイスなどが記載されている【撮影=三佐和隆士】


この4色は変更することも可能で、変えたい色をタッチして好きな色を選ぶだけで手軽にパレットをカスタマイズすることができる。

選ばれた色以外の色を選択したいときはワンタッチで変更も可能
選ばれた色以外の色を選択したいときはワンタッチで変更も可能【撮影=三佐和隆士】


色を決めたら保護シートに印字する名前を入力し「OK」ボタンを押すと操作は完了。取り出し口から商品が排出されるまでの間、画面に表示される二次元バーコードを読み取ると分析結果とメイク方法を自身のスマホで確認することができる。

テスターで確認した仕上がりを自宅でも再現できるのはうれしい仕組みだ。さらに、分析結果はSNSへシェアすることもできるため、自分の結果を投稿したり、ほかの人の結果と見比べたりと帰宅後も楽しむことができる。

二次元コードを読み込んで結果を表示。下部にSNSへのシェアボタンがある
二次元コードを読み込んで結果を表示。下部にSNSへのシェアボタンがある【撮影=三佐和隆士】


塗り方の組み合わせは35万通り。保護シートに名入れも可能で、自分だけのアイシャドウパレットを購入することができる。ちなみに中身の色は「ザ アイカラー」26色の中からトレンドと使いやすさを考慮して選ばれており、この26色も定期的に入れ替えているそうだ。

“KATE iCON BOX”誕生の背景

KATEではユーザーとの新しい接点を作るために、YouTube公式チャンネル「KATE CHANNEL」や、スマホでメイク体験ができる「KATE MAKEUP LAB.」など、デジタルコンテンツの充実化を図ってきた。
 
「デジタルで出会えるお客様の数にも限界があり、リアルでもお客様にワクワクしてもらえる体験の提供ができないかということで(“KATE iCON BOX”の)着想自体はコロナ禍前からありました。そんな中でコロナ禍となり化粧品業界を取り巻く環境も変化したため、非接触の流れなどにも対応したうえで“自動販売機型什器”という形で機械を設計したというのが背景です」

この機械は凸版印刷株式会社との共同開発という、意外性のある異業種のコラボレーションにより実現した。もともと販促物の制作を依頼するなど付き合いが長く、KATEのコンセプトを熟知していたことも踏まえて共同開発にいたったという。

世界に1台しかない“KATE iCON BOX”。完成にいたるまでにさまざまな苦労があったという。一番大変だったのは商品の押し出し方で、勢いよく落下させると、アイシャドウが割れてしまう。いかにきれいに並んだ状態で“スッと”排出させるか、機械内の構造をかなり検討したそうだ。

実際の取り出し口の様子。4色の単色アイシャドウとパレットがきれいに並び、静かに排出される
実際の取り出し口の様子。4色の単色アイシャドウとパレットがきれいに並び、静かに排出される【撮影=三佐和隆士】


名前の印字ができる仕組みにも工夫がある。世にある印字サービスの多くは人が介在し、セルフで名入れができるものはあまり存在しない。いかに自販機として、人の手を介さず自動化させるか?中に入れるプリンターはどういうものがいいのか?など調整を重ねたそうだ。

好きな文字を印字することができ、ひらがな、カタカナ、アルファベット(大小)と選べる文字の自由度も高い
好きな文字を印字することができ、ひらがな、カタカナ、アルファベット(大小)と選べる文字の自由度も高い【撮影=三佐和隆士】


ほかにも、カメラのちょうどいい高さが何センチなのかなど、数々の問題をクリアして“KATE iCON BOX”が誕生した。

「世にない機械ですから『こういうことをやりたい』というアイデアベースから具体的に機械に落とし込んでいくのが難しい部分でしたが、商品が出てきたときにワクワクしてお客様に手に取ってもらえるように、ということを一番に考えながら作り込みました。ぜひそういった部分にも注目してみてもらえたらと思います」

体験したユーザーの反応は好評で、「自分では選ばないような色に出合える」、「使ってみたらすごく似合っていて驚いた」などの感想が寄せられている。カスタム機能はあるが、実際にはAIが提案した4色をそのまま購入するユーザーがほとんどだという。

“パーソナルカラー”というワードが浸透し、自分に合う色味を知りたいと思う反面、カラーが豊富すぎて無難な色に落ち着く、似たような色味のものを買ってしまう、という人も多いのではないだろうか。この体験は、そんな悩み解決の一助にもなると感じた。

また、リアルで実施することで家族、友人、夫婦など複数人で会話しながら一緒に楽しめるという感想も多いそうだ。

完成したアイシャドウパレットは、単色アイシャドウ「ザ アイカラー」715円、4個分で2860円。体験の充実度とパレットも含まれ非常にお得感がある
完成したアイシャドウパレットは、単色アイシャドウ「ザ アイカラー」715円、4個分で2860円。体験の充実度とパレットも含まれ非常にお得感がある【撮影=三佐和隆士】


メイクをもっと自由に楽しんでもらうために

現在は世界に1台のみ、移動式で“急にあなたの街に現れる”という出没型の機械となっていて、今のところは台数を増やす予定はないそうだが「うちの街にもきてほしい」という声も多くあるため今後検討していくという。“KATE iCON BOX”の設置期間、場所は公式サイトで発表されている。

「2019年から2022年にかけては非接触という文脈などもあり自販機型にしましたが、根本的には『化粧品との出合いをワクワク楽しみながら、新しい発見をお客様に楽しんでいただく』というのが目的です。今後もAIを活用しながら、自販機にこだわらずデジタル上であったり、リアルとの掛け合わせであったり、さまざまな形で想像もしなかった一歩先の体験を、コスメを通じてお届けしたいと思っています。2023年もいろいろと仕掛けていくので、ウォッチしていただけたらなと思います」


この記事のひときわ#やくにたつ
・デジタルとリアルそれぞれの良さを掛け合わせることで新たな接点が生まれる
・時代や世の中の変化に合わせて柔軟に設計する
・ユーザーの手に届く瞬間までを想像して細かく作り込む

取材・文=山本晴菜、撮影=三佐和隆士

KATE(ケイト) 公式サイト

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