「THE WELLNESS COMPANY」(人々の身心の健康に貢献する企業の実現)を理念とするピップ株式会社は、11月23日の「勤労感謝の日」にちなみ、専業主婦・主夫を含む20代〜50代の働く男女3000人に対し、思わずやってしまう“身体の不調自慢の実態”を調査した。また、合わせて実施した「身体の不調を話した時に喝を入れてくれそうな有名人」に関する調査結果も公開。

<本調査のトピックス>
・今までに感じた身体の不調で、最も多いのは「肩コリ」。次いで、「頭痛」「腰痛」と回答。
・「不調自慢をしたことがある」人は全体の64.4%。7割以上の人が「聞いてもらえて安心した」と回答。
・「不調自慢をされた時の気持ち」について「がんばっているんだと思った」などと好意的に受け止めている人が多数。一方、約3割は「ストレスを感じた」「うんざりした」と回答。
・不調自慢をしてしまう心理やストレス改善について、心理カウンセラーの杉本もゆる先生の解説。

あなたはする側?される側?ついついやっちゃう不調自慢

今までに感じたことのある身体の不調について聞いたところ、男性1位は「腰痛」、女性1位は「肩コリ」であることがわかった。女性1位の「肩コリ」と2位の「頭痛」とで10ポイント以上開きがあり、特に40代女性では69.6%が「肩コリを感じたことがある」と回答している。

男性でも40代・50代では5割以上の人が「肩コリを感じたことがある」と回答しており、男女ともに多くの人が「肩コリ」に悩んでいることがわかった。<図1>

男女ともに多くの人が「肩コリ」に悩んでいる
男女ともに多くの人が「肩コリ」に悩んでいる


「身体の不調を誰かにアピールしたり自慢したことはありますか?」という質問に対し、「よくする」「たまにする」「したことがある」と回答した人は64.4%に上った。<図2>

64.4%が「身体の不調を誰かにアピールしたり自慢したことがある」と回答
64.4%が「身体の不調を誰かにアピールしたり自慢したことがある」と回答


さらに、「したことがある」人を不調自慢をする対象別に見ると、「家族にアピール・自慢する」が最も多く、実に91.2%が「家族に向けて身体の不調をアピールしたり自慢したことがある」ことが明らかになった。一方で、「不調自慢をSNSに投稿する」という人は26.3%に留まったことから、気の許せる近しい存在には不調な姿を見せられるものの、不特定多数が見る可能性があるSNSでは不調な姿は発信しない人が多いと言えそうだ。

不調自慢でストレス解消!?不調自慢の意外な効果

多くの人がついやってしまう不調自慢だが、不調自慢をしたときの本人の気持ちにはどのような変化があるのだろうか。「自身の身体の不調を誰かにアピールしたり自慢したときの気持ち」について聞いたところ、「聞いてもらえて安心した」と回答した人が70.8%と最も多く、次いで「気分がスッキリした」(59.2%)、「ストレスが小さくなった」(57.5%)という結果になった。<図3>

不調自慢をすると、気持ちが楽になり精神的にポジティブな変化がみられることがわかる。

「聞いてもらえて安心した」と回答した人が70.8%と最も多い
「聞いてもらえて安心した」と回答した人が70.8%と最も多い


不調自慢をされたことがある人は76.2%!不調自慢を聞く側の心理とは

「不調自慢をしたことがある」と回答した人が66.4%だったのに対し、「不調自慢をされたことがある」と回答した人は76.2%に上ることがわかった。自慢する側よりもされる側のほうが約10ポイント多い結果に。<図4>

不調自慢をされた時にはどのような心理状態になるのだろうか。

76.2%が「不調自慢をされたことがある」と回答
76.2%が「不調自慢をされたことがある」と回答


「不調自慢をされたことがある」と回答した、2285人に対し身体の不調をアピール・自慢された時の気持ちについて聞いたところ、約3人に2人(67.5%)が「心配になった」と回答。続いて、「がんばっているんだなと思った」(58.9%)、「距離が近いから言ってくれていると思った」(54.1%)など、優しく受け止めたり、好意的に思う人が多数いることがわかった。

しかし、「どうでもいいと思った」「ストレスを感じた」「うんざりした」などネガティブな意見も3割以上という結果に。不調自慢を聞いてもらうことで、相手によってはマイナスの印象になってしまうこともあるようだ。相手の負担にならないよう配慮することも大切だと言えるだろう。

不調自慢をする人の心理とは?心理カウンセラー杉本もゆる先生の解説

不調自慢をする人の心理には、本来誰もが持っている「承認欲求」が大きく関係していると言えます。承認欲求とは、自分に対して良い評価をしてほしい、自分のことを認めてほしい、という欲求です。自分に目を向けてもらいたい、がんばっていることをわかってほしいなどと思う時に不調自慢をしてしまうのでしょう。

不調などの自分が抱えているストレスを自分の外へ出す、例えば日記に書いたりSNSに投稿したりするだけでも、多少はストレスが緩和されます。そして、それを他者に受け止めてもらうことができれば、ストレスはより緩和され、満足感が得られます。 また、人はより身近な人にこそ自分をわかってもらいたいと思うものです。SNSなどのメッセージのやりとりよりも、身近な人に直接話を聞いてもらい、優しい言葉をかけてもらえたほうが心は満たされ、「またがんばろう!」と思えるわけです。

つい人に不調自慢してしまう人は、年がら年中言っていると相手の反応も悪くなってしまうので、ほどほどにしておいたほうがよいでしょう。そして、不調自慢をしてくるということは、その人のメンタルが弱まっているサインでもあります。家族や大切な人に不調自慢をされる前に、こちらから労わりの言葉や感謝の言葉をかけてあげましょう。つまり、人間関係では日々のコミュニケーション、声かけがとても大切だということです。


杉本もゆる
杉本もゆる

【杉本もゆる プロフィール】
検事や弁護士を目指し、司法試験に取り組んでいる中、ガンを患い、うつ病に苦しむ家族と向き合い、「自分の手で周りの人を救いたい」と考えるようになる。本格的な心理カウンセラーの勉学に取り組み、NLPプラクティショナーの資格を取得。現在は、センセーションカラーセラピーを使った「色彩心理法」によるカウンセリングを得意とし、多岐にわたり精神的ケアの活動の場を広げている。

「身体の不調を話した時に喝を入れてくれそうな有名人」ランキング!タレント部門第1位は、マツコ・デラックス

全国の20代~50代の男女3000人に聞いた「身体の不調を話した時に喝を入れてくれそうな有名人」についても調査を実施。「タレント部門」「芸人部門」「スポーツ部門」「俳優・女優部門」の4つの部門ごとにランキングを発表する。

タレント部門はマツコ・デラックス、芸人部門は明石家さんまが1位
タレント部門はマツコ・デラックス、芸人部門は明石家さんまが1位

スポーツ部門は松岡修造、俳優/女優部門は梅沢富美男が1位
スポーツ部門は松岡修造、俳優/女優部門は梅沢富美男が1位


※ピップ調べ(2022年10月)「身体の不調を話した時に喝を入れてくれそうな有名人(芸能人、スポーツ選手など)といえば誰ですか?」の設問に対し、記述式で「最初に思い付いた有名人」「2番目に思い付いた有名人」「3番目に思い付いた有名人」の回答を集計。
回答数=3000(単一回答)

担当者に話を聞いてみた。

「(今回の調査の狙いは?)『肩凝った〜』や「最近寝不足でさ〜』などの、ついやってしまいがちな『不調自慢』について、その裏に潜む心理や受ける側の心情について調査しました。『不調自慢』を通して、お互いを労り合ったり、感謝の言葉を伝えるきっかけとしていただくことが狙いです」

「(今回の調査の注目ポイントは?)不調自慢をする人される人の心理について調査結果とともに、心理カウンセラー杉本もゆる先生による解説を掲載した点です。また、『身体の不調を話した時に喝を入れてくれそうな有名人』も合わせて調査しランキングを掲載しました。ご自身の思い浮かべる人がランクインしているかお楽しみいただければと思います」

「(ユーザーへのメッセージは?)自分の不調など、弱音を見せるのははばかられるということもあるかもしれませんが、人に聞いてもらうことで気持ちが軽くなったり、症状まで改善するということもあるかもしれません。『不調自慢』は恥ずかしいことではなく、多くの人が経験しており精神的に良い効果を感じている人も多くいらっしゃることがわかりました。身近な人のちょっとした不調に耳を傾け、良好なコミュニケーションのきっかけとしていただけたら幸いです」

<調査概要>
調査名:不調自慢に関する実態調査
調査対象者:全国の20代~50代男女3000人(性年代別に均等割付)
調査期間:2022年10月5日~7日
調査方法:インターネット調査
調査主体:フジモトHD株式会社
調査実施機関:株式会社ディーアンドエム