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「家庭は仕事の役に立ち、仕事は家庭の役に立つ」総合職&Not地元の共働き夫婦による子育て戦記

2022/12/15 11:00 | 更新 2023/04/16 23:35
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共働きで6歳、4歳、1歳の3人育児に奮闘する夫婦を描いた漫画「とある共働き夫婦のワークライフバランス戦記」が注目を集めている、みみたぶタレ代(@MimitabuTareyo)さん。現役会社員の傍ら、子どもを寝かしつけたあとなどの隙間時間を使って描いた漫画は、多くの子育て中の人に刺さる内容となっている。今回は「とある共働き夫婦のワークライフバランス戦記」について、作者のみみたぶタレ代さんに漫画制作や子育て、仕事と育児の両立などについて伺った。

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――ワーママ漫画を描き始めたきっかけを教えてください。
【みみたぶタレ代】きっかけは、妊娠中のつわりです。職場でも伝説になるほど、つわりがひどかったことから「つらかった経験を笑い飛ばせる漫画に変えて消化したい」との思いで筆をとるようになりました。活字を読むのがしんどいときでも、漫画なら気軽に読めます。今そしてこれから、働きながらの子育てを経験する誰かを、漫画を通じてゆる~く励ませたらいいな…そんな思いで細々と描き続けています。

【みみたぶタレ代】近年は仕事と育児の両立に奮闘するワーパパの知人友人も増えたことから、性別を限定せず「ワーキングペアレンツ(共働き)漫画」としての表現に変化しつつあります。

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――みみたぶタレ代さんの家庭は、パートナーも育児に積極的なようで理想的ですね。ご夫婦の育児の様子を教えてください。
【みみたぶタレ代】理想的かどうかは謎ですが…(笑)。近場の頼れる身内は夫婦のみという家族構成。何度も壁にぶつかり、腹を割った話し合いを重ねながら、今のスタイルに落ち着きました。子育てに関しては、基本おおらかスタイル(悪く言えば大雑把?)です。休日はもっぱら野原に放牧していますし、遊びが激しいので男児2人の服や靴はすぐに穴だらけです。“天下一武道会”にでも出たのかしら…?

【みみたぶタレ代】好きなことはとことんやってOK!でも、自分の身の回りのことは自分でできるようにしよう…と、子どもの個性の尊重と将来的な自立を促す関わりを心がけています。子どもはいつか巣立っていきますから。もちろん理想的な関わりができるときばかりではありません。夫婦のどちらかが好ましくない関わりをした、または叱りすぎたと感じたときは、率直に相手に伝えて逃げずに話し合うことを約束しています。溜め込んでの爆発、は何倍も怖いですから。耳の痛い話をするときには、必ず相手を責めないように心がけています。

【みみたぶタレ代】子育ても夫婦関係も、目的を共有することが大切だと感じます。親とは別の人間だという前提を大切にしつつ、「どのような人間に育ってほしいのか」については夫婦で価値観を開示しすり合わせるように心がけてます。

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――ママになっても仕事を続けていてよかったと思うエピソードを教えてください。
【みみたぶタレ代】まずは金銭的な自立。家族にいざということがあったときは大黒柱になれるという安心感です。長い家族の営みにおいては、心身共に家族全員が元気なときばかりではないですから。それと、お世話に追われて冷めきっていない、淹れたて熱々のコーヒーを、(職場では)自分のタイミングで飲めるのは最高ですね。トイレで用を足している最中、私の名前を連呼しながら個室にまで侵入してくる人も、無限にドアノックしてくる人もいない…職場は天国かな?

【みみたぶタレ代】ここ数年は会社でチームリーダー的な役割を担っているのですが、老若男女の個性的なメンバーとの関わりを通じて「誰一人として同じ前提条件・価値観・個性の人はいない」という事実と向き合い続けることで育児にも影響があったように思います。「生まれながらにして一人ひとり異なるその子なりの個性を持っている。子どもであっても個の尊重を」を心がけるようになりました。個性や成長する力を信じ、任せる。問題行動が見られる場合には、共にどうすれば仕組みとして改善されるかを子どもの視点で考えるようになりました。

【みみたぶタレ代】「家庭は仕事の役に立ち、仕事は家庭の役に立つ」そう信じて今日も髪を振り乱し、乾燥した米粒の付いた服に身を包みながら何とかやってます。毎朝納豆ごはんのついた手を私のズボンで拭くのだけは、マジで何とかしてほしいですが…。

「育休プチMBA勉強会」に参加してよかったことは多数!
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――「仕事モード」と「家庭モード」、または「ママモード」と「自分モード」の切り換えのコツはありますか?
【みみたぶタレ代】時間と場所の枠組みを決めることです。1日の理想の時間割を作り、なんとな~くこんな感じでいったらいいな、を意識してます。もちろん計画どおりにいかないことのほうが多いのですが、1週間単位で帳尻が合えばよし、としています。また、「自分モード」は意図しないと取れずに終わるため、夫とお互いに協力して、1人時間の工面を心がけています。

【みみたぶタレ代】夫は日常的なトレーニングが必要な競技をしているため、毎朝2時間と土曜の午前中はトレーニング時間として天引き。代わりに土曜の午後は私がフリータイムとして天引きし、お気に入りのカフェで手帳を広げてあれこれ振り返ったり妄想したり、自由に過ごします。相手の1人時間の最中は、もう片方が子どもと過ごします。私の1人時間の天引き時間は夫より少ないのですが、近年その辺の負担感のコントロールは夫が家事を多めに担うことで調整するということで合意しています。

【みみたぶタレ代】日曜日は「家庭モード」として天引きです。隔週で図書館に行き、全員好き勝手に絵本を借りることのみを定例予定にし、iPhoneで登録・共有している「遊びのアイデアリスト」から自由に組みます(リスト例:地域のイベント、りんご狩りみたいな現実的なものから氷上にテントを張ってワカサギ釣りをやってみたい…のような、いつかやってみたいことまでいろいろ)。

【みみたぶタレ代】子どもが3人に増えてからは、明確に分けすぎると時間配分が破綻することもあるので、「仕事」「家庭」「自分」の各モードを切り替えすぎず、重なりを探すことにも挑戦しています。遊びは大人も楽しい・子どもも楽しいものを選ぶ、とかですね。また、あえて何も予定を入れず骨抜きになる余白の日を設けるようにしています。元気なときばかりではないから、特に頑張りすぎたあとなどはニュートラルに戻れるようにしておくのは大切ですね。

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現在は、百貨店のWebサイトにて月1回の漫画連載を持つみみたぶタレ代さん。3度目の育休復帰から半年ほどの今は、新しい職場に慣れて信頼関係を築くことや、3児を育てながら働くことへの適応に集中したいとのことで「ワーキングペアレンツとしての葛藤をもっと漫画に残してみたいジレンマはありますが、細く長く続けることを第一にしている」という。マイペースな活動を応援しながら、新作をゆっくりと待ちたい。

取材協力:みみたぶタレ代(@MimitabuTareyo)

■みみたぶタレ代
「とある共働き夫婦のワークライフバランス戦記」:http://arutomo.com/
Twitter:https://twitter.com/MimitabuTareyo
LINEスタンプ:https://store.line.me/stickershop/product/16160278/ja

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