目次

プレスリリースの配信サービスの特徴を解説

<プレスリリースとは>

<プレスリリース配信サービスとは>

<有料/無料サービスの違い>

無料のプレスリリース配信サービスまとめ

<完全無料のプレスリリース配信サービス>

<基本は有料だが無料プランもある配信サービス>

はじめてのプレスリリースなら無料サービスから導入を検討するのもあり

プレスリリースの配信サービスを利用したいと思っても「各社でどんな違いがあるの?」「有料と無料で何が違うの?」といった疑問を持っている人も少なくないのではないでしょうか。そうした疑問や不安を解消すべく、ビジネストレンド情報サイト「OneNews」の浅野祐介編集長に、効果的な配信サービスの選び方と最適な活用法について聞いてみました。

プレスリリースの配信サービスの特徴を解説

<プレスリリースとは>

プレスリリースは企業などが行う広報活動の手段のひとつ。一般ユーザーや取引先、株主といった関係者に広く知らせたい自社の情報を、報道機関がニュースや記事として利用しやすいように文書や資料でまとめたものになります。


【PressWalker】
KADOKAWAが提供する無料のプレスリリース配信サービス。幅広いジャンルに関する、最新のプレスリリースをお届けします。詳しくはこちら

<プレスリリース配信サービスとは>

metamorworks / PIXTA(ピクスタ)

自社の代わりにさまざまなメディアにプレスリリースを配信してくれるのが「プレスリリース配信サービス」です。こうしたサービスを利用する主なメリットは以下の2つです。

1. メディアの連絡先をあまり知らない会社でも複数のメディアに配信できる
2. プレスリリース配信サービスへの掲載をきっかけに取材を受ける可能性がある

1のように、メディアの連絡先を知らない企業でも、プレスリリース配信サービスを活用すれば、複数のメディアに自社の情報を配信することが可能。しかも一度に複数のメディアに配信してもらえるため、大幅な効率アップにもつながります。

また、プレスリリース配信サービスのサイト上に自社の情報が掲載されれば、WEB上に情報が残ります。これにより、メディア関係者が検索した際にヒットする確率が高まり、SNSで拡散される可能性も出てきます。

<有料/無料サービスの違い>

有料だと月額3万円前後が一般的
プレスリリース配信サービスは大きく有料と無料に分けられます。スタートアップ企業や中小企業など宣伝広告にお金をかけることが厳しい企業は、無料のサービスを選ぶと金額面のリスクを減らして導入することができます。有料サービスの場合は、月額3万円前後の料金設定が一般的となっています。

配信しているメディアの種類や数に違いがあるので、発信したい情報や自社の特徴に合わせて選ぶ
有料と無料のサービスでは配信先のメディアの種類や数が違います。有料サービスの中には配信先メディアの数をアピールしているものが多いのが特徴です。

しかし、単純に配信しているメディア数が多ければいいというわけではありません。そもそも、プレスリリースを送る目的は、メディア関係者に自社の情報を取り上げてもらうことです。有料サービスを使って多くのメディアに情報を発信しても、その情報を見るメディアの性質や特徴に合わなければ採用される可能性は低くなります。そのため、プレスリリース配信サービスを選ぶうえでは、自社に合うメディアと多く提携しているかどうかがとても重要になります。

サポートやプランで選ぶ
プレスリリース配信サービスにはそれぞれ、各種サポートが用意されています。例えば初心者向けに、プレスリリースの作成代行や、配信後の効果を測定する機能などもあるため、事前にどのようなサポートがあるのかをチェックしておきましょう。

有料のサービスには、「単発配信」プランと「定額配信」プランがあります。単発配信はプレスリリース1本の配信に費用がかかるプランなので、年に数回しか配信しない企業などがよく利用します。定額配信には月額と年額があり、長期契約のほうがコスパはよくなりますから、年間を通じてプレスリリースを多く出す企業にとっては費用を抑えられるメリットがあります。

一般的に有料のサービスはサポート体制が充実しているところが多いのが特徴。自社のプレスリリースの配信頻度や必要なサポートに合わせて、価格やプランを比較検討するといいでしょう。

無料のプレスリリース配信サービスまとめ

無料のプレスリリース配信サービスの中でも、メディアの種類や数、サービス体制などは異なります。また、プレスリリースをサイト上で無料で受け付けているメディアもあります。

ここからは、プレスリリースを無料で配信できる主なサービスやメディアを紹介します。無料でのプレスリリース配信を検討しているのであれば、ぜひ参考にしてみてください。

<完全無料のプレスリリース配信サービス>

PressWalker
KADOKAWAが運営する無料のプレスリリース配信サービス。テレビ・新聞・ラジオ・雑誌・WEBメディアなど、約600以上のメディアにプレスリリースの配信を無料で行います。PressWalkerを利用して配信されたプレスリリースをもとに、「レタスクラブ」「ウォーカープラス」「WEBザテレビジョン」「ダ・ヴィンチWeb」「毎日が発見ネット」「OneNews」の6メディアで毎月一定本数が記事化されます。
https://presswalker.jp/

記事化に直結するプレスリリース配信サービス「PressWalker」
記事化に直結するプレスリリース配信サービス「PressWalker」


PR-FREE
投稿数の制限がなくすべての機能を完全無料で利用できる無料のプレスリリース配信サービス。登録も不要で、法人や団体に限らず個人事業主やフリーランスも利用できます。プレスリリースの投稿内容はPR−FREEで審査され、通過後はサイト上に掲載されます。また、配信されたプレスリリースは、PR−FREEのTwitterにも投稿されるようになっています。
https://pr-free.jp/

PRERELE
住所・電話番号などの個人情報もなしで誰でも登録できる無料のプレスリリース配信サービス。審査を通過しているプレスリリースは95%以上で、内容を投稿ページで入力するだけで掲載と配信が無料でできます。プレスリリース内のURLは自動リンクされるのでSEO対策に役立つこともアピールポイントになっています。
https://www.prerele.com/

WEB PR
サイト登録、プレスリリース配信が無料で企業だけでなく個人も活用できるサービスです。カテゴリー登録、プレスリリース配信、商品・サービス紹介配信を利用すると、「WEB PR」のサイト上に無料で掲載されます。さらに提携サイトやブログに記事が自動掲載されます。1回の登録で、複数のサイトから有効な被リンクを獲得できるSEO支援サービスとなっているので、WEBサイトのSEOや宣伝のために活用できるのが特徴です。
https://prsites.biz/

<基本は有料だが無料プランもある配信サービス>

PR TIMES
日本の約4割の上場企業が登録し、プレスリリース本数シェア率ナンバーワン。配信先メディアには新聞社やテレビ局などの大手メディアが名を連ねています。基本的には有料ですが、設立2年以内の企業で一定の条件を満たしていれば、月1件・累計10件まで無料でプレスリリースを配信できる「スタートアップチャレンジ」や、特定の条件を満たした飲食店が6カ月間・最大3件までプレスリリースを無料で配信できる特別プランもあります。
https://prtimes.jp/

valuepress
プレスリリース配信サービスの利用企業数は約7万社とプレスリリース配信サービスでは最多。配信先のメディアリスト約1万社に配信されます。基本的には有料ですが、無料でプレスリリース配信ができる「フリー」プラン があります。「フリー」プランでは20のメディアにプレスリリースを配信できますが、ファイル添付数や配信後の効果測定機能面を重視する場合は有料プランでの配信がおすすめされています。
https://www.value-press.com/

はじめてのプレスリリースなら無料サービスから導入を検討するのもあり

maroke / PIXTA(ピクスタ)

「プレスリリース配信サービスが無料だと、効果があまり期待できないのではないか」と不安を抱く人もいるようですが、一概にそうとは言えません。「自社にとってのメリットとは?」「期待する効果とは?」という観点から比較検討すれば、無料サービスの活用法が見えてくるはずです。

例えばSEO効果を狙うのであれば、送ったプレスリリースが無料でそのサービスのサイト上に掲載されるだけでも効果は期待できます。はじめてプレスリリースを配信することを検討している企業や団体は、無料のプレスリリース配信サービスから導入してみてはいかがでしょうか。

OneNews編集長・浅野祐介

OneNews編集長・浅野祐介
【プロフィール】OneNews編集長。出版社2社を経て株式会社KADOKAWAに2014年1月に入社。同年10月より「ウォーカープラス」編集長に就任。前々職のファッション誌、前職のスポーツメディア時代のネットワークに加え、東京、北海道、横浜、名古屋、大阪、福岡での編集経験があるため、全国の様々なジャンルへの人脈も広い。2021年3月、ウォーカープラス編集長を退任後、ウォーカープラス、レタスクラブ、ザテレビジョン、ダ・ヴィンチWebの動画領域を担当。2022年3月に無料のプレスリリース配信サービス「PressWalker」をスタートし、同年9月、「OneNews」創刊編集長に就任。Yahoo!ニュース個人オーサーも担当。


取材・文=嶋崎千秋