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『幸せにお金を貯める100のリスト』著書・太朗さんに学ぶ「わずか8年間で住宅ローンを完済!節約に必要な意識と、その具体的方法」

2022/10/21 18:00 | 更新 2023/04/16 23:58
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お金を貯めるには、手元に残るお金を増やすための「節約」が欠かせません。そこでお話を聞いたのは、5月に初の著書『幸せにお金を貯める100のリスト』(KADOKAWA)を上梓し、「8年で住宅ローンを完済した」という節約のスペシャリストである太朗さん。本業の経理のスキルを生かして多彩な節約術を提案するYouTubeチャンネル「太朗のおもてなし。」でも人気だ。具体的な節約法の他、節約を成功させるために必要な意識というものも教えてもらった。

幸せにお金を貯める100のリスト』の著書・太朗さんにインタビュー
幸せにお金を貯める100のリスト』の著書・太朗さんにインタビュー


「節約の意識」「価値観」を家族やパートナーと共有する

節約してお金を貯めるには、もちろん日頃から「節約の意識」を持ち、実際に節約を実践することが欠かせません。

そうするには、自分の「価値観」というものを明確にしておく必要もあるでしょう。自分はどんなことにお金を使いたくてどんなことにならお金を使わなくてもいいのか、そしてなんのためにお金を貯めたいのか——。

それらが見えていなければ、どんな節約をすべきか、あるいはそもそもなぜ節約すべきなのかといった自問にも答えを見つけられないでしょう。もちろん、それでは節約に対する気持ちが薄れ、お金を貯められるはずもありません。

そして、自分なりの節約の意識や価値観が見えたなら、家計をともにしている家族やパートナーがいる場合には、ぜひそれらを共有してください。そうでなければ、場合によっては家庭不和を招くようなことにもなりかねないからです。

節約の意識や価値観を家族で共有
節約の意識や価値観を家族で共有

節約は家族やパートナーの協力なくしてできない

僕のYouTubeに、「私はパートに出たり日頃から節約にも頑張っていたりするのに、旦那はまったく協力してくれない」といったコメントが寄せられたことがあります。でも、そのご主人は家計を奥様に任せきりで、ただ把握していなかっただけなのかもしれません。

「いま、うちの家計はこうなっている」「将来のためには毎月いくら貯蓄しなければならない」「そのためにこういう節約をしたい」「だからあなたにも協力してほしい」といったことが共有できれば、ご主人もきっと協力してくれるのではないでしょうか。

僕自身は、妻と月イチの「夫婦マネー会議」を開いています。僕の場合は節約の意識や価値観といったものは家族とすでに共有できていますから、会議といっても大げさなものではありません。家計管理担当の僕が妻に家計簿アプリを見せて、「今月はこれくらいお金を使ったよ」「これくらい資産が増えたよ」といったことを話したり、大きな買い物が必要になりそうなときに相談をしたりするだけのことです。

節約は家族やパートナーの協力なくしてできるものではありません。そのことを肝に銘じて、浪費家の家族やパートナーがいる場合にはお金の使い方について根気よく話し合ってみてほしいと思います。

多彩な節約術を提案するYouTubeチャンネル「太朗のおもてなし。」
多彩な節約術を提案するYouTubeチャンネル「太朗のおもてなし。」

いますぐに実践できる、節約法3選

では、僕が実践している節約法のうち、ぜひみなさんにも取り入れてほしいものを紹介しましょう。ひとつ目は、「会社には弁当と水筒を持参する」というものです。その狙いは、もちろんランチ代を節約することにあります。

1000円のランチとはいわずとも、400円程度の牛丼だって、毎日のように外食をしていれば月間、年間、生涯のランチ代はとんでもない金額になります。朝は時間がないという人でも、夕食を多めにつくっておいて朝に詰めるということならできるのではないでしょうか。会社にお弁当と水筒を持参すれば、平日は「ノーマネーデー」にできます。お金を使わないノーマネーデーが増えれば増えるほど、お金を使う機会が少なくなります。結果、貯金はどんどん増えていきます。

ふたつ目の節約法は、「コンビニに行かない」というもの。僕だけではなく多くの人がそうだと思いますが、コンビニに入ると必要のないものまで買いたくなってしまいませんか?レジに並べばついついホットスナックを食べたくなってしまいますしね(笑)。経営戦略によるものなのだと思いますが、僕からするとコンビニは誘惑しかない場所です。

そして、ただ買いたくなるだけならともかく、コンビニの場合はスーパーなどと比べて同じ商品でも価格が割高ということが問題です。コンビニを頻繁に利用するという人は、よく買う商品の価格をスーパーで確認してみてください。自分がどれだけ無駄遣いをしているかがよくわかると思います。

「こまめに部屋を片づける」習慣も節約につながる
「こまめに部屋を片づける」習慣も節約につながる

最後に紹介するのは、「こまめに部屋を片づける」というもの。日頃から掃除をしてものを片づけると、「これはまだ必要かな」ということを自然と考えたり、ときには「この買い物は失敗だったな……」なんて思うこともあります。

これが最初にお話した、自分の価値観を明確にすることにつながります。「自分はこういうことにお金を使いたい」「こんなことにはお金を使いたくない」といった価値観がより磨かれていきますから、今後の買い物で無駄遣いをしてしまう可能性がどんどん減っていくでしょう。

そうしてお気に入りのものだけに囲まれる生活ができるようになれば、節約することにストレスを感じるようなこともなく、気づけばお金がどんどん貯まるストレスフリーの毎日を送れるようにもなるはずです。

毎年300〜600万円の繰り上げ返済

僕自身は、こういった節約法をいくつも実践し、住宅ローンを8年間で完済しました。購入したのは戸建ての注文住宅で、住宅価格は5500万円、頭金は2200万円。ローンを組んだ額は3300万円でした。

繰り上げ返済なしでローンを35年間払うと、利息が1000万円以上になります。もちろん、そんなお金はできれば払いたくないものですよね。これが、節約をはじめお金について僕がきちんと考えるようになったきっかけでした。

繰り上げ返済を決意した僕は、まず1年分の生活費を残して貯めていたお金はすべて返済にまわしました。それから月収の6割を先取り貯蓄にあててボーナスはすべて貯蓄することで毎年300万〜600万円を繰り上げ返済にあて、8年間でのローン完済に成功しました。

もちろん、その間の僕も「ストレスフリー」に家族と生活を楽しんでいました。普通の会社員である僕にできたのですから、みなさんにできないはずがありません。ぜひ、自分自身の生活を楽しみながら、無理せず節約に取り組んでみてください。

この記事のひときわ#やくにたつ
・「節約の意識」「価値観」を家族やパートナーと共有する
・「ノーマネーデー」を増やしお金を使う機会を減らす
・こまめに部屋を片づけることで自分の価値観を明確にする
・「ストレスフリー」で無理せず節約を続けることが大事

構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=清家茂樹

『幸せにお金を貯める100のリスト』KADOKAWA(2022)
太朗 著

【プロフィール】太朗(たろう)
兵庫県出身。10年以上経理の仕事に携わる、ごく普通の会社員。妻、小学6年生の娘との3人暮らし。経理の業務スキルを生かし、多彩な節約術を提案するYouTubeチャンネル「太朗のおもてなし。」を2020年3月に開始。8年間で5000万の貯金に成功し、住宅ローンを完済。その後も年間450万貯蓄を継続。無理のないストレスフリーな節約術とともに、身の丈に合ったつつましくも豊かな暮らしぶりに親しみを持たれている。

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