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「そもそも『お金』って何ですか?」税理士・大河内薫さんにインタビュー「お金を正しく認識すれば必ずお金は増やせる 」

2022/10/24 12:00 | 更新 2023/04/16 23:57
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少しでもお金を増やしたい――。時代がどんなに変わろうとも、世界中の多くの人が抱く願いでしょう。その願いを叶えるにはどうすべきなのか。そこでお話を聞いたのは、税理士として日本最大級のYouTubeチャンネルを運営する大河内薫さん。お金を増やすにあたって、大河内さんは「まずはお金というものを正しく認識することが大前提」だと語ります。また、お金を増やす具体的な方法についても教えてもらいました。

税理士・大河内薫さんにインタビュー
税理士・大河内薫さんにインタビュー【撮影=阿部昌也】

お金とは、生きるために欠かせない役割を持った「道具」

――唐突な質問となりますが、「お金」とは一体何でしょうか?
【大河内薫】お金とは、「道具」です。僕は、「この世にある命あるもの以外のものは、すべて人間がつくり出した道具」だと考えています。動物や植物など命あるもの以外はすべて道具だといえないでしょうか?なぜなら、それらすべてに「役割」があるからです。道具には必ず役割があります。

――言われてみると、たしかにそうかもしれません。
【大河内薫】スマホやパソコンなら通信手段としての役割がありますよね?それだけでなく、ゲームをしたり動画を観たりする手段としての役割もあります。たとえば今ここにあるペットボトルにだって、液体を持ち運ぶという役割がちゃんとあります。

【大河内薫】そして、お金も道具ですから役割があります。その役割とは、「なにかと交換する」というもの。「なにか」には、もちろん食べ物や家、服といった衣食住に関するものも含まれます。つまり、人間が生きていくために欠かせないものと交換するという、非常に重要な役割を担っているのがお金であるということです。

【大河内薫】だからこそ、「お金ってすごいもの」と特別視され、いわばあがめ奉られているような側面もあります。

税理士・大河内薫さん
税理士・大河内薫さん【撮影=阿部昌也】

お金は、善でも悪でもないフラットな存在

――道具の中で特別なものだと認識されているというわけですね。
【大河内薫】そのとおりです。そのため、逆にお金に対してネガティブなイメージを持つ人も少なくありません。多くの人が「お金ってすごいもの」「欲しい」と思っているために、嫉妬心も働いてか、例えばたくさんお金を稼いでいる人に対してよくないイメージを持っている人もいます。

――そうさせてしまっている要因はどこにあるとお考えですか?
【大河内薫】要因の中心にあるのは、やはりメディアの影響でしょうね。テレビドラマでも漫画でも、大企業のトップなどお金をたくさん稼いでいる人は、なぜか「悪」のイメージで描かれることも多いですよね。すると、それを見た人はやはりお金に対してネガティブなイメージを持ってしまいます。

【大河内薫】でも、くり返しになりますが、お金は道具に過ぎません。もっといえば、人間が自分たちで便利に使うためにつくり出した“たかが道具”です。ですから、お金そのものは、あがめ奉られるようなものでもなければ、ことさらにネガティブなものでもありません。善でも悪でもないフラットな存在なのです。もちろん、お金を稼ぐことも悪ではありませんし、むしろ善だと僕は考えます。

――なぜそう言えるのでしょう?
【大河内薫】生きていくために欠かせないものと交換するという重要な役割を持つ、こんなに便利な道具を手に入れられるのは、代わりになにかとてもいいものを交換相手に提供しているからです。

【大河内薫】提供しているのは、ほとんどの場合、とてもいい商品やサービスでしょう。それはイコール、相手の困りごとを解決しているということです。ほとんどすべての仕事は、誰かの困りごとを解決することで成立します。そして、とてもいい商品やサービスを提供してもらった人が抱くのは、「ありがとう」という感謝の気持ちです。

【大河内薫】つまり、お金をたくさん稼ぐということは、それだけ多くの人の困りごとを解決し、たくさんの「ありがとう」を受け取っているということ。だからこそ、お金を稼ぐことは悪どころか善だといえるのです。

税理士・大河内薫さん
税理士・大河内薫さん【撮影=阿部昌也】


お金を正しく認識することが、人生のスタートライン

――そう認識することが大切だということですね。
【大河内薫】そう考えています。ここまでお伝えしてきた、「お金そのものは善でも悪でもないフラットな存在」「お金を稼ぐことは善」だと認識することが、人生のスタートラインに立つことだと僕は考えています。

【大河内薫】なぜなら、どんな道具も、ネガティブにとらえていたらきちんと使うことができないからです。ペットボトルにネガティブなイメージを持つ人はあまりいないかもしれませんが、スマホにはネガティブなイメージを持っている人もいますよね?

――そうですね。
【大河内薫】「どんな人と接点ができるかわからないから、子どもには使わせない」とか、「依存症になりそうだから、なるべく使わない」といったふうに考える人もいます。もちろんそういう考えを否定するわけではありませんが、ネガティブなイメージを持っている道具については、本来の役割をしっかり果たせるようなかたちで使えなくなるのです。

――そのことが、お金に対してもあてはまるということですか?
【大河内薫】お金に対してネガティブなイメージを持っていると、道具としてきちんと使うことが難しくなると思います。

【大河内薫】でも、お金が持つ役割は、人間が生きていくために欠かせないものと交換するという非常に重要なものです。だからこそ、道具としてきちんと使うことができるように、「お金そのものはフラットな存在であり、お金を稼ぐことは善」と認識することが、人生のスタートラインだといえるのです。

【大河内薫】そう認識できたなら、さらにその先に進むことができます。「お金はネガティブなものではないし、お金を稼ぐことはいいことだ」と思えてこそ、「お金を稼ごう、お金について正しく学ぼう」という発想にも至るのです。

税理士・大河内薫さん
税理士・大河内薫さん【撮影=阿部昌也】

「稼ぐ=会社から給料をもらう」というイメージが強いワケ

――ご自身のYouTubeでは、「『稼ぐ』には2種類ある」とおっしゃっていました。
【大河内薫】おそらく多くの人が、「会社から給料をもらう」というイメージを持っているはずです。でも、「稼ぐ」にはもうひとつのかたちがあり、それが、「個人事業主になる/起業する」というものです。

【大河内薫】しかし、やはり多くの人が「稼ぐ=会社から給料をもらう」というイメージを持っています。なぜなら、日本ではそれ以外の選択肢があることを考えもしないまま多くの人が社会に出ていく構造になっているからです。社会人になるまでのことを思い出してみてください。働き方の選択肢について誰かが教えてくれましたか?

――残念ながら、記憶にないですね…… (苦笑)。
【大河内薫】親もほとんどの方がサラリーマンでしょうし、学校の先生だって、いわば組織に属するサラリーマンのようなもの。「個人事業主になる/起業する」という選択肢について教えてくれる人はいなかったはずです。そのため、多くの人が「社会に出たらどこかの会社に勤めるんだ」とあたりまえのように考え、「稼ぐ=会社から給料をもらう」というイメージを持つのです。

――どうしてそんな構造になっているのでしょう?
【大河内薫】国がその構造をつくったからです。特に高度経済成長時代には、とにかく会社の指示どおりに仕事をこなす人材がたくさん必要でした。そういう人が多ければ、税金も天引きでしっかり徴収することができます。「稼ぐ=会社から給料をもらう」と考える人が多いほど、国として都合がよかったわけですね。しかしながら、そんな働き方が通用する時代はもう終わりつつあります。

「収入の柱がひとつ」ということにあるリスク

――ぼんやりとはみんながそう感じていると思われますが、そうお考えになる理由はどこにありますか?
【大河内薫】近年、日本の企業の寿命が約23年だという調査結果が出ています。もちろんもっと早くつぶれる会社もあれば、もっと長く続く会社もあるでしょう。でも、いずれにせよ平均の数字が23年というのは、これはもう危機的数字といえます。

【大河内薫】大学を卒業して就職した会社は、理論上はその人が40代半ばになる頃にはつぶれてしまうということですし、「終身雇用制は崩壊した」なんて話もよく出てきますが、その要因こそ、会社の寿命が短縮していることにあるのです。

――なるほど。会社から給料をもらう働き方、生き方は危険である?
【大河内薫】今後もサラリーマンという働き方自体はなくなりませんし、もちろん否定されるべきものでもありません。しかし、「明日、会社がつぶれるのもあたりまえ」という時代において、「収入の柱がひとつ」ということは非常に大きなリスクといわざるを得ません。

――「収入の柱がひとつ」ということがリスクになる点については、サラリーマンに限らず個人事業主や自分で起業した経営者にとっても同じように言えますよね?
【大河内薫】そうなのですが、なかでもサラリーマンのリスクが高いのです。なぜなら、会社から給料をもらっているサラリーマンは思考の幅が狭くなりがちで、「自分で稼ぐ」という思考を持てていないからです。どこかで、「ただなんとなく会社にいるだけでも給料をもらえる」と思っている人も少なくないはずです。

【大河内薫】一方、個人事業主や経営者の場合はまるで違います。そもそも「自分で稼ぐ」という思考がなければ食べていけないのですから、つねに危機感を持って「次の収入」を狙いにいきます。ある日突然、勤め先がつぶれて戸惑うサラリーマンに比べ、そんな肉食な思考を持っている個人事業主や経営者が、「自分の力で生きていく」という点で強いことは明白でしょう。

税理士・大河内薫さん
税理士・大河内薫さん【撮影=阿部昌也】

とにかく本業以外で稼ぐという体験をしてみる

――では、サラリーマンはどうすればいいでしょうか?
【大河内薫】自分で事業をはじめることをぜひ考えてみてほしいですね。

――事業ですか……なかなかハードルが高そうです。
【大河内薫】いえ、そんなに難しく考える必要はありません。サラリーマンとしての収入を得ながら、まずは副業をはじめてみましょう。収入の柱を、ひとつではなくふたつに増やすのです。

【大河内薫】もちろん、副業が禁止されているという会社に勤めている人もいるでしょう。いまは転職があたりまえの時代ですから、そういうケースなら副業できる会社に転職することを考えてみてはどうでしょうか?いまは、「働き方改革」によって副業を認める会社がどんどん増えています。

――具体的にどんな副業をすべきでしょう。
【大河内薫】それについてはもう人それぞれとしかいいようがありません。まずはインターネットで、自分に合いそうな副業にはどんなものがあるかを探ってみることがスタートです。

【大河内薫】ひとつたしかなことは、「どんな副業をやろうかな」なんて考えているときにも副業ははじめられるということ。例えば、ウーバーイーツの配達パートナーなら、登録申請からほんの2、3日ではじめられますよね。そういった副業をやりながら、「こんな副業もいいかも」なんて考えればいいだけの話です。とにかく、サラリーマンとしての本業以外の仕事によって収入を得るという体験をすることが重要です。

――なるほど、「体験」をすることが重要。
【大河内薫】一般的に、サラリーマンの場合、預金通帳に入金額が書き込まれるのはボーナスも含めて1年間に14回です。そこに本業の給料以外の入金額が書き込まれるというのは、大きな成功体験となります。

【大河内薫】その入金額を「増やしたい!」と思えたなら、もっと真剣に副業について考えるようになると思います。そうしてふたつ目の収入の柱をより太くすることができれば、これからの時代を生きるリスクを確実に減らすことができます。

お金を「増やす」には、3つの方法がある

――収入の柱を増やし、稼ぎを増やすことの重要性がよくわかりました。ほかに、お金を貯める方法はありますか?
【大河内薫】お金を貯めるには、「稼ぐ」の他に「節約する」「増やす」という3つの方法があります。「お金を貯めたい」と考え、「どうすればいまの会社で出世できるか」「もっと給料がいい会社に転職しようか」というふうに、より多く「稼ぐ」ことを考える人は珍しくありません。また、手元に残るお金を増やすために、日々の生活のなかで「節約する」ことを考える人も多いと思います。

【大河内薫】でも、「増やす」となるとどうでしょうか?普段から「増やす」ことを考えたり実践したりしている人はそう多くないはずです。

――なぜ、「増やす」ことを実践している人は少数派なのでしょうね。
【大河内薫】「増やす」ということは、やらなくてもいまを生きてはいけるものだからです。しっかり稼いで節約していれば、とりあえずいまの生活に困るようなことはありませんからね。

【大河内薫】ただ、同じように稼いで節約しているふたりの人のうち、ひとりはきちんと「増やす」ことを実践し、もうひとりはそうしていないとすれば、将来的に得られるお金には大きな違いが生まれます。「増やす」とは、「お金にお金を稼がせる」ことを意味します。

――「お金にお金を稼がせる」方法を具体的に教えてください。
【大河内薫】具体的には、「不動産投資」「権利収入」「株式投資」の3つの方法があります。不動産投資とは、戸建の家やマンションを買って家賃収入を得る、あるいは買ったときより高く売るといったことを指します。言葉でいうのは簡単ですが、実践するのは簡単ではありません。いつどんな不動産をいくらで買うべきかといったことには、経験も情報もネットワークも欠かせないものであり、一般の人がいきなり手を出すことができるものではありません。

――権利収入というのは耳慣れない人も多そうです。
【大河内薫】権利収入とは、例えば、フォトグラファーの写真使用料だとか、ミュージシャンや作家の印税といった、自分が権利を有するものから得る収入のことです。しかしこれは、不動産投資以上にハードルが高いといえるでしょう。カメラや音楽が趣味という人が、いきなりプロになれるわけもありません。

税理士・大河内薫さん
税理士・大河内薫さん【撮影=阿部昌也】

お金に詳しくなくてもお金を増やせる投資信託

――そうなると、大河内さんがおすすめするのは?
【大河内薫】残る株式投資となります。不動産投資と同じように買ったときより高く株を売ることで利益を出す、あるいは株を所有している会社から配当金をもらうというかたちでお金を増やします。

【大河内薫】ただ、「株式投資だってハードルが高いよね」と感じる人もいるでしょう。もちろん、株式投資についてまったく勉強していない人が、あるひとつの会社に資金のすべてを投資するようなことをしてしまえば、その会社がつぶれた途端に全資金を失うことになってしまいます。

――誰だって、そんな事態は絶対に避けたいですね。
【大河内薫】そこでおすすめするのが、「投資信託」です。投資信託とは、「たくさんの投資家から集めた資金をひとつにまとめて、投資の専門家が国内外の株式などに投資する商品」のこと。その運用成果が、投資家それぞれの投資額に応じて分配されます。

――でも……その専門家の投資だって失敗する可能性がないとは言えませんよね?
【大河内薫】もちろん、100%成功するとはいえません。しかし、投資先は先の例に挙げた1社などと違い、国内外の数百社や数千社に分散します。つまり、投資先は「株式会社の詰め合わせセット」のようなものですから、損をするリスクは大きく軽減されるわけです。

お金の「効果検証」をして、お金の使い方を見直す

――投資信託はどれくらいの金額から始められるのでしょうか。
【大河内薫】まさにその質問の答えも、投資信託のメリットのひとつです。投資信託は数多くの投資家から資金を集めるために、ひとりの投資家としては少額からはじめられるのです。その金額は、1000円というものもあれば、なかには100円というものまであります。その金額なら、どんな人でもすぐにはじめられますよね。

――それでも、給料を毎月使い切ってしまい、「株式投資に使うお金がない」なんていう人もいるかもしれません(苦笑)。
【大河内薫】そういう人は、まず「自分がなににどれだけお金を使っているか」ということを把握してみましょう。僕の感覚では、そんな人に限ってスマホを使うにも3大キャリアに高いお金を払い続けている人が多いように思います。ライトプランや格安SIMに変えるだけで、数千円の投資資金は簡単に確保できます。

【大河内薫】このことにも通じますが、「なににどれだけお金を使って、どんな効果を得られたのか」ということをぜひ検証してください。なぜなら、お金は「道具」だからです。お金は、「なにかと交換する」という役割を持った道具なのです。同じように、すべての道具にはそれぞれに役割があります。そして、その道具を買ったなら、ふつうは「効果検証」を自然にするのです。

――効果検証というと?
【大河内薫】「ものを切る」役割を持つ包丁を新調したなら、「切れ味はどうだったか」と考えて効果を検証しますよね。でも、同じ道具であるにもかかわらず、お金に関しては「これと交換してよかったのか、無駄だったのか」と考える人が少ないように思います。ぜひ、お金の効果検証を通じて自分のお金の使い方を見直し、少しでも「お金にお金を稼がせる」ことを考えてほしいと思います。

この記事のひときわ#やくにたつ
・お金を正しく認識することがスタートライン
・本業以外の仕事で収入を得るという体験をする
・お金の効果検証を通じて自分のお金の使い方を見直す

構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=清家茂樹、撮影=阿部昌也

『貯金すらまともにできていませんがこの先ずっとお金に困らない方法を教えてください』 サンクチュアリ出版(2021)
大河内薫著

【プロフィール】大河内薫(おおこうち・かおる)。1983年1月26日生まれ、愛知県出身。税理士。株式会社ArtBiz代表取締役。芸術学部卒という税理士として異色の経歴を持ち、芸能・芸術、クリエイターに特化した税理士事務所を経営。また、ウェブメディアでの発信を得意とし、税理士として日本最大級のYouTubeチャンネル「大河内薫のマネリテ学園」を運営する。現在はオンラインサロン「大河内薫マネリテ戦略室」を活動の中心に据えて、お金の教育を義務教育に導入すべく活動中。小学校から大学まで、実際の学校現場で「お金の授業」をしている。著書に『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください』(サンクチュアリ出版)がある。

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